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参拾陸 ページ41

太宰Side

フョードル「A。」

「やっぱり、駄目?」

フョードル「理由を教えて下さい。何故、中原中也のお嫁さんになりたいんですか?」

「....今朝、起きたら中也お兄ちゃんに手足を手錠で縛られて...」

太宰/フョードル「ちょっと待って(下さい)。」

太宰「は?え?中也、Aちゃんの手足に手錠したの?」

中也「嗚呼。Aの兄になりたくてな。ほら、良くあるだろ?簡単な洗脳の仕方。」

メアリー「マインドコントロールなんてのもありますよね。然し中原様、あの時の一撃は効きましたよ?」

中也「わりぃ。加減したつもりだったんだけどな。」

一体何があったって云うのさ....

フョードル「A駄目です。お兄ちゃん反対です。そんなAの手足に手錠をする輩なんて...」

「さ、最後迄聞いてよ!あの時の中也お兄ちゃん確かに私も怖かった。けど、それと同時に私の本当のお兄ちゃんになりたい気持ちが伝わって来た。だから私云ったの。」

"ねえ、私の___



旦那さんにならない?"

「最初はフェージャお兄様と中也お兄ちゃんで結婚すれば私に新しいお兄ちゃんできるし中也お兄ちゃんも妹を持つ事ができると思ったんだけど、日本って同性婚駄目なんでしょ?だったら私が中也お兄ちゃんのお嫁さんになれば中也お兄ちゃんとずっと一緒に居れるって思う事ができたの。それに私も中也お兄ちゃんに一目惚れしてたし。まあ、あの時はまだ恋って言葉を知らなかっただけだけどね。」

ええ、何この子...前半の考えた事恐ろし過ぎでしょ。何処のBのLなの?誰得なの?

中也「フョードル。さっきもAが云った通りあの時の俺はどうかしてた。Aと過ごしている内にAに惚れて、手前がAの兄である事が羨ましくて、俺が兄だったらって思ったら、自分を見失っちまってた。Aに旦那にならないか聞かれた時、兄よりもそっちの方が正しい答えだと思えた。無理に兄にならなくても良い。Aの旦那でも、Aの行きたい場所にも連れて行けるし、Aのしたい事もしてやれる。だから俺はAと結婚してえんだ。俺の方が当然先に死んじまうけどよ、それでもAを幸せにしてやりてえんだ。」

「大丈夫!中也お兄ちゃん絶対歳取っても格好いいに決まってるもん!!」

身長は変わらないだろうけど←

中也「青鯖、後でちょっと来い。」

あれ?聞こえてた?(汗)

フョードル「.....少し、考えさせて下さい。」

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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時

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