弐拾肆 ページ26
フョードルSide
ゴーゴリ「ドス君大変だ!!」
フョードル「ゴーゴリ、今何時だと...」
ゴーゴリ「Aが部屋に居ないんだよ!」
フョードル「!?」
ぼくはすぐに起き上がりAの部屋へと向かった。
フョードル「A!」
然しゴーゴリの云う通り、部屋にAの姿は無く、Aの持っていたトランクとパソコンもなくなっていた。
フョードル「一体何処に....ん?」
ぼくは机の隅に置かれた手紙に気づき、封を開けると中の手紙を見た。
【フェージャお兄様へ
勝手に居なくなって御免なさい。でも私は誰にも邪魔されたくないの。もう誰にも邪魔されたくない。だから私はフェージャお兄様にも絶対見つからない場所に居るね。大丈夫。其処にはメアリーも居るから。中也お兄ちゃんと沢山お話して遊んだら連絡するから。それ迄私の事を探さないでね。私の邪魔をしないでね。
A・ドストエフスキーより】
フョードル「A....」
ゴーゴリ「ドス君、その手紙に書かれたメアリーって誰なの?」
フョードル「わかりません。Aを外に連れて行く時は、必ず他人と関わりを持たせないようにしてますから。」
ゴーゴリ「じゃあ此のメアリーって人物は...」
イワン「フョードル様、お客様です。」
フョードル「真逆...」
ぼくは階段を降りると予想した通り、其処には太宰君が居た。
太宰「やあ、おはよう。」
フョードル「どうも。君が来たのはAの事ですね。それならぼくにも行方はわかりません。」
ぼくは太宰君にAの書いた手紙を見せた。
太宰「....ハァ、あの蛞蝓も好かれたものだね。沢山お話して遊んだら連絡する...これに嘘はないのかい?」
フョードル「ええ。あの子が嘘を付くなんてことはないので。」
太宰「ふむ...連絡すると云っても何時なのかがわからないんじゃね....君は彼女が君や私より頭が良い事は知ってるかい?」
フョードル「真逆...あの子はまだ9歳ですよ?そんな訳...」
太宰「あの乱歩さんも認めてるんだ。間違いないよ。」
フョードル「Aは、ずっと隠してたんですね....」
太宰「兎に角、この手紙を森さん達に渡しても森さん達は今すぐにでも総員で中也の行方を捜索するよ。それで見つかれば、彼女は間違いなくポートマフィアに消される。否、その頭脳を利用されるかもしれない。」
フョードル「そんな事、させるわけないでしょ?Aは、ぼくの唯一の家族なんです。」
誰にも、彼の男にも、絶対渡すわけにはいかない。
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時