拾漆 ページ19
中也Side
「あっ!中也お兄ちゃん、お花畑あるよ。」
Aは下に見える花畑を指差し、雲の鯨はゆっくりと花畑へと降りていった。
「よしっと。」
Aが先に降り、俺も降りると雲の鯨はそのまま消えた。
「中也お兄ちゃん、お花の冠作れる?私はできるんだよ!」
Aはそう云いながら花で冠を作り始め、俺も何となく冠を作り始めた。
「できた!ほら中也お兄ちゃんできたよ。」
中也「俺も出来たぞ。」
そう云ってAの頭に乗せてやれば本人はキョトンとし、花冠にそっと手を触れると身体を震わせた。
中也「な、なんだよ。気に入らなかった?(汗)」
「すっ.....ごく嬉しい!!!」
Aの満面の笑みに思わず可愛いと思ってしまい、慌てて首を横に振った。
「へへ、中也お兄ちゃんから花冠もらっちゃった。やっぱり中也お兄ちゃんは優しいね!此れお礼!」
そう云ってAは俺に顔を近づけ
chu
中也「なっ....」
俺はAに頬へキスをされると顔が真っ赤になり慌ててAから距離を置いた。
「あれ?中也お兄ちゃん顔赤いよ?露西亜じゃキスは挨拶なのに。」
中也「こ、此処は日本だ!!」
「なるほど、日本ではキスで挨拶しないんだね。私日本の知識も少ししかわからないから知らなかった。」
中也「そ、そうかよ...」
畜生、まだ心臓がドキドキしてやがる....
「次は何しようかなぁ。中也お兄ちゃんは何が....え?」
中也「!!」
俺が目を開け起き上がると其処は花畑ではなく病室だった。
敦「中也さん目が覚めたんですね!すぐに太宰さんに知らせて来ます!」
中也「は?え?」
人虎が俺の言葉を聞かずに病室を出て行ってしまい、俺は小さな溜息を吐いてはそっとAなキスされた頬に触れた。
中也「また、約束破っちまったな....」
きっとAは今頃怒ってる。だが、それで良いのかもしれない。俺の事を嫌ってくれれば、もう関わる事もない。
此のまま、Aから俺の記憶が消えてくれたら....
尾崎「中也!」
中也「姐さん...うおっ!」
尾崎「無事で良かった...」
俺は姐さんに抱きつかれた。
中也「...心配掛けてすみませんでした。」
エリス「本当よ!」
中也「エリス嬢、首領...」
エリス嬢と首領も病室に入って来てはエリス嬢は頬を膨らませ怒っている様子だった。
森「君が目を覚ましてくれて本当に良かったよ。」
中也「ご迷惑をお掛けしました。」
俺は姐さんに開放してもらい首領に頭を下げた。
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革ベルト
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時