陸 ページ7
翌日、チェックアウトを済ませフョードルとAはホテルを出るとアジトへと向かった。
「フェージャお兄様、アジトは広いの?」
フョードル「家よりは広くありませんね。が、住み心地は意外と良いですよ。」
「ほんと?良かった。前も少しの間アジトに住んでたけど彼処最悪だったもん。」
フョードル「あの時は仕方なかったんですよ。っと、此処からは路地裏を通りますから手を離してはいけませんよ。」
「は〜い。」
Aはフョードルの手をしっかり握り、共に路地裏へ入って行った。
そして路地裏を通って行くとやがて鉄錆びたドアが見えた。
「此処?」
フョードル「ですね。」
フョードルがドアを開けた瞬間だった。
ゴーゴリ「二人共おっはよおおおお!!此処でクイズ!僕はさっき迄何をしてたでしょう!?」
「料理?」
フョードル「イワンの事でもイジってましたか?」
ゴーゴリ「正解は〜...Aの下着をぶっs((フョードル「罪と罰」御免なさい!!」
「??フェージャお兄様、ゴーゴリ何て云ったの?」
Aはフョードルに耳を塞がれた為何も聞こえず、首を傾げた。
フョードル「Aは知らなくていい事です。」
「そうなの?」
フョードル「それよりAの部屋を見に行きましょう。(何も取ってねえよな此の変態ピエロ。と云う顔をゴーゴリに向けながら。)」
ゴーゴリ「(全力で首を上下に動かし)」
フョードルに案内され、Aは二階にある自分の部屋となるドアを開けた。
「わぁ〜!」
其処は女の子らしい部屋であり、天蓋のある少し大きいベッド、ドレッサーにお洒落なクローゼット、そしてソファーにはAお気に入りの鼠のぬいぐるみが座っていた。
「此の部屋素敵だね!」
フョードル「気に入ってもらえて良かったです。其処から外の景色も見れます。が、ぼくの許可なく外に出てはいけませんよ。」
「え〜....」
フョードル「また迷子になりたいと?」
「なりたくない!」
Aは必死に首を横に振り、フョードルは偉いですねと頭を撫でた。
その後、Aはフョードルに云われた通り自分の持って来ていた荷物の整理を始めた。
「こんな感じかな?」
Aは整理を終えると窓を開け外の景色へと目を向けた。
「やっぱり露西亜とは違うなぁ〜....えっ!?」
Aは何となく下を見ると其処には昨日助けてくれたあの青年の姿があった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー異能力
罪と罰
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時