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ページ16

「何やってんだ、!!」


『ち、違う…!私はただ、ただバットを振っただけで……そっちから当たりにきたんだ…!!!』

「やまだ……頭、血が……」




教頭先生の振りかざしたバットは、

俺の頭に直撃した。


かなりの衝撃に頭からは血が垂れているけど、

そんなのは全く気にならなかった。



「訂正してください。」

『?!な、なんなんだ君は…!!』

「さっき、彼らに言った言葉。訂正してください。」

「山田……」



高木くんは、信頼していた先生を失った。

優等生くんは、

人を襲う行為は決してやってはいけないことだけど…

そうでもしなきゃ、心が壊れてしまうくらい

傷付けられた。



「それでもまだ、あなたは自分を立派だと言えるんですか?

仮にも、教員であったあなたが。」

『っ、』



「人を平気で傷付けるあなたに、誰かを抑制する権利も、誰かに教えを説く権利もない…!!

だから、訂正してください。この子達の前で。


あなたがまだ、誰かにとっての立派な人間でありたいなら。」



オヤジ狩りを生み出したのは、

醜い大人たちだ。


彼らは、何にも悪くない。

彼らは絶対に許されないことをした。

だけど、その動機に間違いはない。



『……転校生は……俺の話を…信じて、くれるの……?』


『そ、そうだ!!彼は嘘をついている…!!私は、私の学校にそんな虐 待のようなものは…!』


「信じるよ、優等生くん。いや、


3組の佐藤くん。」


『っ、』




「俺は、君を信じる。」


『…っふ、っ…ぐす、…うぅ……』



教頭を襲う気を失くした佐藤くんは、

ガラン、とその手から金属バットを離した。



「…教頭も、署までご同行願います。」

『ッ…』


教頭先生は、彼らに頭を下げることはしなかったけど、

大人しく彼らと一緒に警官について行った。


そして、



「あ、れ……?」

「山田…!!」



そこでようやく俺は、自分の体がフラついている事に気が付いて、

地面に向かって傾く体を

高木くんが支えてくれた。



「おかしい、な……からだに力…入んない、や……」

「馬鹿か…!…お前あんな無茶して……」



「高木くんが、無事で…よかったよ……」

「っ…!……やっぱ、かっけぇなぁ…お前…////」




高木くんが笑ってる。

良かった。

佐藤くんにも、笑える日が…きっと……




全てを終えた有岡さんが、不安そうな顔で急いでこちらに向かってくる光景を最後に



俺の意識は途絶えた。

エピローグ1→←▽



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Hey!Say! JUMP(プロフ) - 続きが楽しみです! (2021年5月20日 18時) (レス) id: 8de6064f5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2020年7月10日 18時

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