山田さん家の箱入り息子

８使命感 ページ10

裕翔side


「えっと、じゃあ、改めて…中島裕翔です。」

涼「あ、はい！///えっと、山田涼介です！///」





ながーい、入学式と担任の話が終わり、

あっという間に下校時間。





可愛い彼と距離を縮めるには絶好のチャンスだ。




ちらちらと周りの視線を感じるけど、

多分さっきの自己紹介でかなりの変人だと思われてしまった俺と、学年一美人な彼への視線なので気にしない。



「えっと、やまって呼んでいいかな…？////」

涼「え？！」

「え！！だ、ダメだった？」

涼「ううん…！あだ名なんて初めてだから…嬉しくて……/////」





はぁああ？？？可愛すぎるよそんなの！！/////




今までどうやって生きてきたの？！

俺が初めて貰っちゃっていいの？！？！




涼「お、俺も…裕翔くんって呼んでいいかな…////」

「っ、もちろん…！！！！！！」



ああ、ダメだ……

こんな可愛い子…..俺が全力で守ってあげなきゃ……





なんて謎の使命感にかられていると……




スパーーンッッ




勢いよく空いた教室の扉と、

ほうきを持った小柄な少年の登場に

クラス中、いや、廊下にいた生徒までもがざわめいた。





涼「げ、侑李……」

「え？？」




侑「チッ、いい加減涼介から離れんかいこのノッポ。」

「え”…？」





ボソッと呟いた言葉にかなりのトゲを感じ背筋が伸びた。

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