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ep.10 ページ10

「アキラ、いつまでそこに立ってるつもりですか」

先生たちの悲鳴も遠くなり、係の人が俺たちを招き入れようとしているのに、アキラが一向に動く気配がなかった。

「え、あ、おう」

いつも司会の時は流ちょうに話すのに、今はたどたどしく感じられた。

「怖いんですか」

「……バッ…怖くねぇよ」

そうですか。

そういう風には見えませんがね。

いつも俺を肉いじりしてくるアキラの新たな一面が見れて俺は面白いですけど。

「行きますよ」

俺たちは暗闇の中へ足を踏み入れた。

ドアが閉まる音でアキラが少し肩をビクつかせたのに気づかないふりをしてあげた。

そして何も起こらないまま数分後。


「……タス…ケテ」

不意に横から這いつくばったお化けが出てきた。

「うぎゃーー!!」

とともにアキラの絶叫。

なるほど、こんなに細かいところまで演技指導されているのですね。

メイクも細かい…

「ちょ、おい泉!! さっさと行こうぜ」


そう言って俺の手を取るアキラ。

その手がかすかに震えていて、俺は少し笑ってしまった。

「分かりましたから、手を放してください」

「っとに泉は冷たいなー」

初めてのお化け屋敷、収穫は…

まあ、アリですかね。

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友美桜(プロフ) - ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!評価知らない間に押してしまってました…私の評価は信じないでください!!凄く面白いです´∀`アキラっちょの怖がる姿とか/////// (2016年6月21日 22時) (レス) id: 21c775b0eb (このIDを非表示/違反報告)
見捨てられたヤギ。(プロフ) - ren:renさん» ありがとうございます!! 奏君はかっこいいですよね!? (2016年5月15日 15時) (レス) id: 7d67ff66a4 (このIDを非表示/違反報告)
ren:ren - 面白かったです。 俺も奏君みたいになりたいです笑 (2016年5月15日 15時) (レス) id: 536af8eb57 (このIDを非表示/違反報告)
見捨てられたヤギ。(プロフ) - 榊原みゆぅ*さん» 読んでくれてありがとう!キムチw (2016年5月10日 6時) (レス) id: 47e0d0344a (このIDを非表示/違反報告)
榊原みゆぅ*(プロフ) - おもしろーい!!私がオススメのおかし食べたいわあ!パクッチにはキムチでもあげとけ!!← (2016年5月9日 22時) (レス) id: 686f8b2b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:見捨てられたヤギ。 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年5月9日 20時

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