Y ページ28
荷物をまとめて部屋を出た。
この荷物を持って降りると思うと、気が滅入るけど、ここは、男らしくクォンさんが持ってくれた。
１階につくまで、重いだとか、手が痛いだとか、終いには、こんなもの捨てちまえ！って、永遠言ってた(苦笑)
ギャーギャー言い合いながら、
やっとの思いで玄関までたどり着き、
玄関を開けた...
玄関を開けた先に、
カイトさんがいた。
私は、一瞬で固まったように動けなかった。
カイトさんも、玄関先でいきなり鉢合わせになるとは思っていなかったようで、驚きの表情をしていた。
ｶｲﾄ「A、」
A「...」
無言で、カイトさんの横を通り過ぎた。
ｶｲﾄ「A、ちょっと待って」
A「...」
ｶｲﾄ「お願いだから」
私を追ってきたカイトさんが、私の手を掴んだ
A「触らないで！」
手を振り払った
ｶｲﾄ「A、話がしたいんだ」
A「私にはない」
ｶｲﾄ「俺の話を.」
A「聞かなくても、もうわかってる。きちんと別れます。これでいいでしょ？」
ｶｲﾄ「違う。そうじゃないんだ」
又、私の手を掴んだ
A「本当に触らないで！」
振り払おうとしても、離してくれない
ｶｲﾄ「A、別れたくないんだ」
A「え？」
予想外の言葉に戸惑ってしまった。
ｶｲﾄ「Aと別れたくない。」
そう言って、私の目を見つめた。
私を見つめる目は、以前の優しかった頃と同じように思えた。
だけど、以前とは違う。
決定的に二人の関係は壊れてしまっている。
こうなってからでは遅い。
怒りの感情に拍車がかかるだけのように感じた。
A「...」
ｶｲﾄ「話させて」
A「...イヤ、もうイヤなの。もう、あなたなんか好きじゃない。他の人のところ行ってよ」
ｶｲﾄ「もう、終わってる。それも謝りたいんだ。」
A「終わったから来たの？ずっと私を無視してたじゃない！今更...」
憎しみが止まらない
A「こっちも、もう、終わってるよ」
ｶｲﾄ「A、許してほしい。俺、お前がいないとダメなんだよ」
A「ずっと居なくても平気だったでしょ」
ｶｲﾄ「それは...」
A「これ以上、嫌いになりたくない。もう、二度と会わない。さようなら。」
ｶｲﾄ「A」
クォンさんに
ｶｲﾄ「一緒だったのか？」
A「言う必要ない」
ｶｲﾄ「...」
カイトさんを残し、タクシーに乗った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yui | 作成日時：2017年12月2日 14時
