会いたい人は...５ (ページ46)

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G ページ46

Aのアパートについた。

居るかどうかも分からないのに、五階まで昇るのはツラいけど、Aがスマホ忘れてるから、連絡出来ない。

仕方ねぇな...

俺が来たら、アイツどんな顔するかな(苦笑)

驚いた顔→困った顔→嬉しい顔

って、とこかな(笑)

そう思ったら、階段もそんなに苦じゃなかった。

Aの家のドアの前

いいこと思い付いた

ピンポンダッシュ...お見舞いしてやる(笑)

"ピンポン"

玄関チャイムをおして、ドアの開く反対側に隠れた。

少しして、そっとドアが開いた。
Aが外を窺って、誰も居ないと思ってドアを閉めようとした時に、ドアをつかんだ。

力ずくで、ドアを開けた

G【てめぇ、何帰ってんだよ】

驚き過ぎて、目を見開いたまま固まってるA
そんな姿が可愛くって、

G【勝手に帰んなよ...心配するから】

固まってるAを抱き締めた。

何も言わないA...

G【どうした？】

抱き締めた腕を解いて、顔を覗いた。
案の定、困った顔...

だけど...様子がおかしい

気配を感じて視線を向けると、

リビングから...カイトさんが出てきた。

G【...】

声が出なかった。

腕の中にいるAを見た。

何だこれ...

A【...】

G【何やってんの？】

A【...違うの】

G【何が】

A【...違う】

G【言えよ。】

ｶｲﾄ【..本当に、何でもない。俺が押し掛けただけだ】

G【あんたには聞いてない】

A【話を..してたの...】

G【もう、別れたんだろ？何、家に入れてんの？！】

ｶｲﾄ【Aは、悪くない。俺が押し掛けたって言ったろ】

G【あんたは黙ってろよ！俺とAの問題だ。あんたには、１ミリも関係ねぇんだよ！(怒)】

カイトさんがAを庇う度、俺の怒りが増していく。

A【ゴメンなさい。話聞いて...】

Aが俺の腕をつかんだ。

G【もう、いいよ。】

その腕を振り払った

A【ゴメンなさい！誤解しないで...】

涙をながして、ギュっと両手を握り締めている

G【さっきまで俺に抱かれてた奴が、男連れこんでんの見て、何が誤解だよ。ふざけんな...】

A【...】

泣きながらも、俺から目をはなさないA

G【お前なんかいらねぇよ。】

言った俺自身が、既に後悔してる

それでも...引き返せない

A【...】

顔を両手で覆ってしゃがみこんだ。

俺は、Aに背を向けドアから飛び出した。