Y ページ34
真由美さんに背中を押してもらった。
"今"会いたいのは...クォンさん
友達だとか、アイドルだとか、年下だとか、そういう事を全部取っ払って考えたら...
どうしてもクォンさんに会いたいと思った。
勢いでホテルまで来たものの...
数時間前に、愛想つかされたんだよな...
まず、部屋にいるのかさえも分からない。
取り敢えず、アポとっておこう。
電話には出てくれたけど、すごーく機嫌が悪い
私のせいですよね...おそらく
"会いたい"なんて、全然言える感じじゃない。
それどころか、今にも怒鳴られそうだし
でも...
会いたい
...
私が、こんな事言うの..気持ち悪いかな...
自分で言ってて、何かイヤだもん。
私が言ってもいいセリフじゃないっていうのは、私が一番わかってる
それでもクォンさんは、会ってくれるって...
ちょっと怒ってるようにも聞こえるけど、
行ってもいいんだよね
もう、ドアの前まで来たんだけど...
【いいから、今すぐ来い!】
って、言葉にチャイム押しちゃって。
ドアの前にいるって...怖いよね。たぶん
クォンさんが出てくる前に離れなきゃ
ダッシュで、エレベーターまで走り、開閉ボタンを何度も押した。
エレベーター、早く来て!
足をジタバタさせて待ってると、
背後から
G【何の嫌がらせだ(怒)】
ヤバイ!
A【..何の事でしょう?(苦笑)】
G【...(怒)】
A【...ゴメンなさい。】
もう、恥ずかしすぎて...心折れる...
このまま帰ろう
エレベーターに乗り込もうとした。
G【俺に会いたいって言ったのは?】
A【会えて良かったです】
G【ふーん...】
凄い冷たい目(泣)
A【...】
もうダメだ。
この雰囲気耐えられない。
エレベーターに乗り込んだ
エレベーターのドアが閉じる瞬間、
クォンさんの手がドアを止めた。
G【ふざけんな。早く来い。】
腕を掴まれ、部屋まで連行された。
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作者名:yui | 作成日時:2017年12月2日 14時