波間のブルー(ss)二章完(移行へ) (ページ3)

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無理かもと思った通り、無理だった。
触れた分だけもっと触れたくなる。
もう…マジで止まらないというか止めたくないというか…

「…どうしよう？」

一呼吸、唇を離すタイミングで額を合わせて囁いてみる。
腕に触れていた手を、そのままAの体伝いに這わす。
Aはそれでも余裕で、笑って首を振った。

「やだ…どうもしないで？」
「何でそんな意地悪言うんだよ」
「意地悪じゃないです。そんな目的でここに来たんじゃないの」
「星だろ？すげー感動したよ。これマジで…」

首筋、ワンピースを少し引っ張れば見えかける胸元…
これ位なら許されるかと、何往復もそこら辺に口付けてみる。

「何！？もう…」

Aは呆れた声を出した。
そういう声もいいな…
なんか、距離を感じなくて。
すげーいい。
唇で感じるAの肌が…滑らかで気持ちいい。

「あー。やばい」
「きゃ！ちょっと！」

結局、さっきと同じような体勢。
さっきよりは、Aは淵にもたれているから上半身は起きてる。
俺はまた、Aに乗りかかるように一気に強く抱きしめてた。
息を吸うと、髪の良い香りが全身に取り込まれるように入ってくる。

「もう。何？この状態」
「ん。もう少し…こうしていて」

Aの匂い…すげー落ち着くから。