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・・・ギーク
どのくらい時間がたったのか。
ただひたすらに敵を殺していた。
「なんか…殺りがいがないね」
『不謹慎だぞ』
「事実でしょぉ」
声に出すと近くにいたソニックに窘められた。
でも俺たちBESTにまわされる仕事にしては弱すぎる。
非戦闘員の俺が手に持つのはスタンガン。任務のために電力の強化と中距離武器に改造してある。
これが…やぶが隠したかったこと？
『よっと』
ファルが倒した敵が最後。
『何だあれ』
「ん？」
ラピッドの視線の先を見ると…
奥の暗闇から誰か歩いてくる。一人じゃない。
『…！！あれ、は』
スコープの掠れた声が聞こえる。
現場となった倉庫の窓から月明かりが差し込み、先頭に立つ男の顔が見えた。
「久しぶりだなぁ」
？俺、面識ないんだけど…
『っ！』
…息をのんだのは、スコープだろうか。
誰だか知らないが、強さがビリビリと伝わってくる。
さっきまで闘っていた奴らとはケタ違いの。
『一斉攻げ…ダメだ』
「…どうしたの」
スコープが指示を変えるなんて初めてだ。
皆一旦構えた武器を降ろし司令塔の潜んでいるだろう場所を見やる。
『…四人とも、俺が合図したら全力で逃げろ』
「…は？」
『どうしてよ！こいつら倒さなきゃ！』
『それが今回の任務だろ』
『スコープはどうすんの！？』
スコープの急な発言に動揺が隠せない。
『俺が合図した瞬間、この任務は終わる。俺はBESTから…いなくなる。
四人で頑張って。いいね？』
『なんで…！』
『こいつらに俺らは敵わないよ』
「そんなのやってみないと分かんないじゃん！」
もう諦めたように言うからイラッときて言い返したとき、
『わかるんだよ！！俺には！今の俺達じゃ…無理なんだよ！！』
『……スコープ？』
スコープの、荒げた声が無線から響く。初めて聞いた、こんな声。
俺のいる場所から彼の姿は見えなくて、焦る。
「話し合いは終わったかな？」
『こいつっ！』
ラピッドがマシンガンを構えるのを遮るように言う。
『全力で逃げること…わかったね？
皆、ごめんね』
「『え…』」
向こうの奴らが武器を構えた。
銃に、刀に、
『…っ逃げろ！早く！！』
「やだ！やぶが居なくなるくらいならここに『ここにいても死ぬだけなんだよっ！！』…！」
『頼むから早く、こっから離れろ！
俺はっ！
お前らを死なせたくないんだ…！！』
＊
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日陽(プロフ) - 追記ですが、この作品は私一人で書いているもので、作者が複数人と表記されているのはこちらの不手際によるものです！(ログインに失敗しまくった) 改めて、作者は「日陽」とさせていただきます！ (2019年2月12日 19時) (
レス) id: 3662bd44ed (このIDを非表示/違反報告)
日陽(プロフ) - 全てのコメントへの返信が難しいのでこちらで一括させていただきます。待っていてくださった方々、ありがとうございます。コメントは全て読んでいますしとても励みになりました。書き方等変わっているところもあると思いますが温かく見守っていただければ嬉しいです。 (2019年2月12日 19時) (レス) id: 3662bd44ed (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！！無理せず頑張ってくださいね！！！ずっと応援してます！！！ (2019年2月8日 22時) (レス) id: ccf9d69ca8 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 更新ずっと待ってました！ついに………ついに来たぁぁぁああ！！！← 通知が来た瞬間泣きそうになりました。これからも頑張ってください！ (2019年2月8日 19時) (レス) id: dea4eacb95 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - お願いします。更新してください。ずっと待ってますから！ (2018年10月8日 10時) (レス) id: 812d965dab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日陽 x他3人 | 作成日時：2016年6月23日 21時
