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松尾サイド
七五三掛「レシートのお渡しです(^-^)」
赤西「おう、サンキューな」
七五三掛「ありがとうございました!またのご来店、お待ちしていますm(_ _)m!」
七五三掛さんが接客していたお客さんは、お店を後にした。
七五三掛「うふふ…(^^)」
松尾「(何か嬉しそう)」
美山「彼(七五三掛)は、赤西仁さんの大ファンでね。赤西さんはここの常連で、いつも彼をご指名しているんですよ。しめちゃんはまだ21才だけど、腕前は確かなんです(^-^)」
松尾「へぇ〜…」
赤西さんって人、そんなに有名な人なんだ…。
七五三掛「お待たせしました〜。えっと、シャンプーだけをご希望でしたよね?」
俺は頷くと、七五三掛さんは「こちらへどうぞ」と案内してくれた。
それにしても洒落た店内に、揃えられているヘアサロン道具。
ヘアカット用のハサミにドライヤー、ブラシ、髪を整えるトリートメント…。
七五三掛「あの〜、お客様(^_^;)?」
松尾「あっ、ごめんなさい(>_<)!ヘアサロン道具とか気になっちゃって…」
七五三掛「(彼、美容師になりたいのかな?)あはは…(^_^;)。そのお話は、シャンプーしながらでもしましょう。さぁ、どうぞこちらへ。段差に気をつけて(^-^)」
段差を上って、椅子に深く座るとシャンプー台まで頭を近づけた。
シャワーの音がしてきて、心臓がバクバクする程に緊張が走る。
やがて、シャワーのお湯が髪に濡れてきて、少し熱いけど全然平気。
七五三掛さんが「お湯加減、どうですか?」とか、シャンプーしている時も「痒い所はないですか?」と聞いてきて、俺は手を使ったジェスチャーで応える。
特にシャンプーは気持ちよくて、天国に来ているようだった。それに良い香りがする。
七五三掛「君、学生?(・・?)」
松尾「あー…夏までは。退学して、今は…(´・Д・`)」
七五三掛「ごめん。悪い事を聞いてしまって…(ーー;)」
松尾「いえ…」
七五三掛「ところで、ヘアサロン道具を見ていたけど、将来は俺と同じ美容師になりたいとか?」
松尾「えっと…実は」
俺は七五三掛さんに、大切な人(バナさん)へのプレゼントが決まらなくて悩んでいる事を話した。
七五三掛「なるほどねぇ。だけどさ、プレゼントは品物じゃなくてもいいんじゃないかな」
うん?どーゆー事?(・・?)
七五三掛「俺は美容師だから、毎日のようにお客様のご希望に合わせて髪を切ったり、整えたりして、綺麗にしてあげているの。綺麗になったお客様は、晴れやかな笑顔になっていた」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時