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第5話 矢花、風邪をひく ページ26

和田サイド

キーンコーンカーンコーン…。

和田「参ったなぁ…(ーー;)」

あっ、どうも。矢花の友達でクラスメイトの和田優希です。

俺は今年からこの学校の高校に入ってきて、同じクラスになった矢花と仲良くなり、

しかも習い事も一緒で、音楽塾に通っているんだ。

って、そんな話をしてる場合じゃなかった(^_^;)。

和田優希、ただいま困っております。

皇輝「わっち、どうしたの?(・・?)」

和田「あー…皇輝か。実はさ、先生から矢花にプリントを届けるように頼まれたのよ(^_^;)」

先生は俺が矢花と仲が良いのを知っているから、そうしたんだよな…。

和田「だけどこの後、音楽塾に行くんだよ。そんな暇ないし」

皇輝「代わりに行ってあげたいけど、俺もこの後バイトなんだよね…(^_^;)」

和田&皇輝「うーん…(-_-;)」

俺らが困っていると、1人のクラスメイトが「どうしたの?」と話し掛けてきた。

和田「あっ、実はさ…」

俺は話し掛けてきたクラスメイトに、事情を話した。

?「それは大変!だったら、俺が代わりに行くよ!」

和田「それは有り難いけど、バイトとか大丈夫なのか?」

?「今日は無いから大丈夫(^^)」

和田「本当!?じゃあ、お願いしてもらうか。矢花の家、教えるから」

?「ありがとう(^^)!」

いや〜、助かった…。

矢花の家の場所を教え、プリントを渡したクラスメイトは、すぐに教室を出ていった。

だけどアイツ、あまり矢花と話したことないんだよな…大丈夫かな?


その頃…。


松尾サイド

松尾「バナさ〜ん、入るよ?」

矢花「うーん…(-_-;)」

トレーを持ってノックしてから部屋に入ると、バナさんがベッドの中で軽く手をあげていた。

まるで、「ごめん…」と言っているみたいに。

松尾「起き上がれる?」

矢花「うん…よっこらしょ…」

松尾「お粥を作ったんだけど、自分で食べる?あまり上手く出来なかったんだけど…」

矢花「うん、ありがと…」

お粥を受け取ったバナさんは、「いただきます」と食べ始めた。

松尾「(バナさんがまさか、学校を休むなんて…(´・д・`))」

実は今朝、バナさんは発熱を出してしまい、大事を取って学校と音楽塾をお休みする事になっちゃったんだ…。

お父さんとお母さんはお仕事で結ちゃんは学校なので、家には俺とバナさんだけ。

だから、俺がバナさんの看病をする事にしたの。

俺、バナさんの事が好きだし、早く元気になってもらいたいもの…//。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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