思うよりずっと_7 ページ43
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中「大丈夫っ?」
涼「…ぅ、…ケホッ……だいじょぶ…ありがと」
言われた傍から大ちゃんの挑発に乗ってしまい興奮しそうになって。
……本当に安静にしてないと病院に逆戻りだ……
慧「大ちゃんっ!」
大「冗談だよ、ごめんな」
皆が一斉に手を伸ばしてくるから……ちょっと怖い。
……背中を擦ってくれる優しい手なんだけどね。
嬉しい反面、恥ずかしいんだ。
侑「りょおすけにあげる」
涼「ありがとう」
侑「あとね、ゆーり……」
侑李はもじもじしながら上目遣いで、少し言いづらそうにしていて。
何かお願いがあるんだなって、言いやすいように首を傾げて待つ。
侑「りょおすけと、いっしょにねんねしたい。……だめ?」
っ……思わずギュっとしたくなるのを耐えた。
俺しか見えてないだろうけど……その顔は反則。
断るなんて出来ないけど、体調が完全じゃないからなぁ……
涼「俺は、嬉しいけど……」
返答を決めかねて、慧くんと大ちゃんに助けを求める。
侑李のお願いを断ることが貴方たちにできる…わけがないよね。
大「いいんじゃないか?な、慧」
慧「今日は侑ちゃんにお任せしようかな。涼ちゃんが苦しいってなったら助けてあげられますか?」
侑「うん、ゆーりできるっ!」
大ちゃんは反対するかなって若干思ったけど、やはりすんなり了承。
俺が入院している間、侑李が寂しがってるってのは毎回聞いているし……そういうことなのかな。
中「……侑ちゃん頼もしくなったね。かわいい」
涼「うん。ほんとに……コホッ…」
少し前屈みになると、またみんなが反応して。
その中でもムゥッとした顔で一歩前に出た侑李。
侑「りょおすけ、むりしちゃだめ。ねんね!」
涼「ぇ…はい、わかりましたぁ……」
直前のあの“ゆーりできるっ!”てアイドルも吃驚のキラキラ笑顔は何処へやら……
厳しい眼差しに変わった侑李の指示通り、背中に当てていた枕を倒してベッドに寝転んだ。
………慧くんと裕翔は、そんなしっかり者?の侑李の姿に声を殺し両手を合わせてときめいてて。
大ちゃんはムカつく顔でニヤニヤしていた。
大「さすが侑李だな?誰も頭上がらないわ」
涼「侑李たち帰ってくるまでずっと寝てたんだけど……やだなぁ、大ちゃんみたいに太っちゃう」
大「お前な、誰が太巻きだ!なんなら太れ!」
慧「太巻きとは誰も言ってないよ?」
涼「ふふふっ……」
________思うよりずっと編fin.
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夢莉(プロフ) - トマト丸。さん» 他のお話と融合させるかもしれませんが、移行先で考えてみます!リクエストありがとうございます! (2020年3月7日 19時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - あーちゃんさん» はじめまして(^^)光栄です…!移行先で考えてみます!リクエストありがとうございます! (2020年3月7日 19時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
トマト丸。 - 涼ちゃんが高熱がでてしまい熱性痙攣で一時意識不明の重体になってしまうところを見たいです!!!!よろしくお願いします!!!! (2020年3月7日 14時) (レス) id: 064c528e5b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして!何度か読み返してしまうほど大好きです!リクエストしたいのですが、涼ちゃんがノロウイルスで嘔吐がひどくなかなか治らず家族みんなで看病する、というのをお願いしたいです!!よろしくお願いします! (2020年3月5日 21時) (レス) id: 4ea081dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - らんさん» わぁ嬉しいです…!了解しました!少し先になりますが、移行先3の方で書かせていただきますね!リクエストありがとうございます! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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