思うよりずっと＿5 ページ41
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慧「涼ちゃん、涼ちゃん聞こえる…？」
喘息の発作も誘発され……もう返事もできなくて、どんどん息が浅くなってくる。
動転している場合じゃない、一刻を争う事態だ。
吸入をさせて急いで車を発進させる。
病院に着くまでの間、俺は無意識に喋り続けていた。
慧「涼ちゃん、大丈夫だからね…すぐ楽になるから…」
幸いなことに一度も信号に捕まることなく病院に着いて。
いつ連絡したかも覚えていなかったけど、すでに涼介を迎え入れる体制で待っていてくれた先生。
慧「もっと早くに連れてきていれば………」
俺が甘いのはこういうところ。
……涼介が病院を嫌がる理由は痛いほど分かるから…気持ちを尊重してあげたい……もう少し寝かせてあげたい……そんなエゴで苦しくなるのは…………
……………息、してなかった………
一人で処置室の前にいるのって、ものすごく心細くて………
涼介に早く会いたい……元気になってくれるよね……？……
「山田、」
慧「っあ、涼ちゃんは…！？」
俺の焦りようとは反対に、颯爽と歩いてきた白衣。
「点滴して眠ってるよ」
高熱が出るのは稀なことではない。
風邪も引きやすく、寝込むことも多い。
でも、今日のあれは……
慧「それで、涼ちゃん…ただの風邪……じゃ、ないですよね……当分家には帰れませんか…？」
「…肺炎になってた。けど、すぐに連れてきたから大丈夫だ。
でも涼介の場合は……2、3日は入院してもらいたいな」
……2、3日で済むなら全然いい方……
病院にいれば苦しくなってもすぐに処置してもらえる。
慧「…お願いします」
「……そんな顔してたら涼介が不安がるぞ？大丈夫、ここへ連れてきてもらえば必ず俺が助けてやるから」
情けない……また、泣きそうになっていたみたいだ……
慧「……涼ちゃん、いいこいいこ…」
酸素マスクが規則的に曇っているのを見て、やっと正気に戻れた。
いつ目が覚めるか分からないから側にいてあげたくて大貴に事情を話すと、侑李のお迎えにいったあと入院セットを持ってきてくれるって。
涼「………、……ぇ、く…ん…」
慧「っ涼ちゃん、おはよう。よく眠れたね。胸は痛くない？」
涼「…ん、……びょ…いん……きちゃった…ね…」
マスクで半分くらいを隠されたまだ赤い顔で、感情表現の豊かな涼介はガッカリな表情を見せる。
涼「……けぇ…く……ﾊｱｯ……家、…帰れる…？」
慧「……2、3日はお泊まりかな」
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夢莉(プロフ) - トマト丸。さん» 他のお話と融合させるかもしれませんが、移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - あーちゃんさん» はじめまして(^^)光栄です…！移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
トマト丸。 - 涼ちゃんが高熱がでてしまい熱性痙攣で一時意識不明の重体になってしまうところを見たいです!!!!よろしくお願いします!!!! (2020年3月7日 14時) (レス) id: 064c528e5b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして！何度か読み返してしまうほど大好きです！リクエストしたいのですが、涼ちゃんがノロウイルスで嘔吐がひどくなかなか治らず家族みんなで看病する、というのをお願いしたいです!!よろしくお願いします！ (2020年3月5日 21時) (レス) id: 4ea081dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - らんさん» わぁ嬉しいです…！了解しました！少し先になりますが、移行先3の方で書かせていただきますね！リクエストありがとうございます！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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