家出＿1 ページ1
中島side
中「いらっしゃい」
涼「……来るの知ってたみたいだな」
………数時間前に学校で別れたばかりだから制服姿のまま不貞腐れた顔で玄関先に立っていた…やま。
約束していた訳じゃないし、やまからは連絡があったわけでもないけど、迎え入れる準備は万端な俺。
中「大ちゃんから連絡あったよ」
涼「ムカつく……」
仲良し兄弟でも喧嘩はするもので。
……“涼介がそっちにいくかもしれない”
大ちゃんとやまはヒートアップしちゃうと謝れなくなる質だから、そうすると家の居心地が悪くなって……うちに家出しに来る。
俺はこれをやまの嫁入りと呼んでいるんだ。
中「まあまあ、気が済むまでうちにいたらいいよ」
涼「ごめん、いつもありがと…」
中「夜ご飯どうする？お母さん今日から出張でカップ麺しか無いんだ」
朝御飯とお弁当は作ってくれたけど、晩御飯までは手が回らなかったらしくテーブルに一万円札が置かれていた。
涼「なら、俺作ろうか？」
中「いいの？今日学校だったでしょ、疲れてない？」
涼「大ちゃんみたいなこと言わないで」
掛けてあったエプロンを手に取り、身につけるやま。
それは俺のお母さんのだから、白いフリルつきなんだ。
最初は嫌がっていたけど、今では何てことない。
………本当は普通のもあるんだけど、それは内緒にして……
冷蔵庫を物色して慣れた手つきで調理に取りかかる。
俺も知らない調味料の在りかもやまは把握済み。
中「何作るの？俺も手伝うよ」
涼「じゃあ、野菜切って」
家庭科の調理実習以来の包丁を握り、出来る限りのお手伝いをして、見事な晩御飯が出来上がっていく。
質素な食卓になるはずだったから、山田家には悪いけどかなり有り難い。
出来上がったのは……ほくほく野菜のクリームシチュー。
毎日でも食べたいほど美味い。俺好みを完璧に理解してるよね。
可愛くて料理も上手、文句の付け所がない……そろそろ本気で………
涼「……裕翔？」
中「あ、かわぃ……お風呂どうだった？」
涼「？…気持ちよかったよ、お先にごめんね」
うちに常備してあるルームウェアはやまが持ち込んだものではなく、俺用の新品を開封してやま用にしたもの。
サイズが大きいけど面倒なのか、捲ったりはしないから裾を引きずってしまうのが可愛い。
袖からちょこんと覗く程度の指も。
中「ご馳走作ってもらったからね。俺もお風呂入ってくるからゆっくりしてて！」
涼「ありがと」
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夢莉(プロフ) - トマト丸。さん» 他のお話と融合させるかもしれませんが、移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (
レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - あーちゃんさん» はじめまして(^^)光栄です…！移行先で考えてみます！リクエストありがとうございます！ (2020年3月7日 19時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
トマト丸。 - 涼ちゃんが高熱がでてしまい熱性痙攣で一時意識不明の重体になってしまうところを見たいです!!!!よろしくお願いします!!!! (2020年3月7日 14時) (レス) id: 064c528e5b (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして！何度か読み返してしまうほど大好きです！リクエストしたいのですが、涼ちゃんがノロウイルスで嘔吐がひどくなかなか治らず家族みんなで看病する、というのをお願いしたいです!!よろしくお願いします！ (2020年3月5日 21時) (レス) id: 4ea081dbc4 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - らんさん» わぁ嬉しいです…！了解しました！少し先になりますが、移行先3の方で書かせていただきますね！リクエストありがとうございます！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 62134ae4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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