Ｔｏｐａｚ (ページ40)

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寄り添って＿3 ページ40

涼介side

慧くんが一足先に出て、大ちゃんも出ていった。

俺が看病をする側って滅多になくて……され慣れてると言ったらあれだけど、本当に体調が悪いときは何をされてるのかも覚えていない。

………俺で大丈夫かな……侑李に不安を与えないようにしないと……

体温計などは部屋にあると言ってたから、マスクをして慧くんと侑李の寝室へ向かう。

………ん？侑李の声がする。起きちゃったんだ……

涼「侑李～、」

侑「ふぇっ…くぅ……りょお、っ…しゅけ…っ」

涼「ごめんごめん、寂しかったね。慧くんお仕事だから、今日は俺と一緒だよ」

熱が高くてぽーっとした真っ赤な顔に、今にも涙が溢れ出しそうなうるうるの目。

可哀想……早く元気にしてあげたい。

涼「冷えピタ変えるね。……侑李、ごはん食べられそう？」

侑「…ぃ…やなぃ……」

涼「ゼリーもあるよ、食べれない？」

数日前に慧くんが「涼ちゃん用と、おやつ用に沢山買ってきたよ～」って冷蔵庫の中にいくつも入ってたゼリー。

あのときはリアクションに困ったけど………

侑「……ぃゃや…い……」

涼「一口だけ食べよ？お薬飲まないと元気になれないから」

侑「……うぅっ、ぃ…やぁ………」

口元まで持っていくけどイヤイヤと口を開いてくれない。

んー、どうしようかな………よし、

涼「侑李、あーん」

侑「ぁー、…ん……」

さすがに引っ掛からないかな？……とも思ったけど、案外上手くいった。

二口目にはその効果はなかったけど、一口でもよしとして……次はお薬。
子供はみんな嫌がるよね……俺も嫌いだもん。

体力的にも辛い侑李は少しの抵抗をしただけですんなりと飲んでくれて一安心。

その後は眠れるまでお腹をぽんぽんしてあげたら、すーっと眠ってくれて。

侑李の寝顔を眺めながら………俺は、何をしようか……と考える。

目が覚めて一人だと気付いたらまた泣いちゃうだろうし……

まずは慧くんと大ちゃんに報告と………

……あ、宿題残ってるんだった……嫌なこと思い出したな……ここ持ってくるか……