Ｔｏｐａｚ (ページ19)

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ぼくのもの＿4 ページ19

涼介side

侑李、大丈夫かな………

大ちゃんも一緒に出てきちゃって、慧くん一人だと朝食を食べさせるのから苦労してそう。

大「侑李のって不安からくるやつじゃないかと思うんだよ」

涼「………原因が何か、だよね…」

寂しく思うほど遊んであげられていなかった………ってことはない……はず。

他に思い当たること………無いんだよなぁ。

大「ま、無理しない程度にな。いざとなれば俺が代わってやるから」

涼「大ちゃんじゃ侑李は納得してくれないだろうけどね………」

末っ子の、しかもこんな年の離れた兄弟だ。
可愛くてつい甘やかしちゃって。

若干我が儘に育ってしまう。

加えて、困ったことにうちには怒る人がいない。

涼「………いつまで続くかな…」

中「え？何が？」

いけない……今は体育の時間だった。

隣の耳の位置の高い男は地獄耳のように聞き取って。

涼「……弟がさ」

中「侑ちゃんが？」

涼「………あとで話すよ。先生こっち見てる」

中「………」

うちの体育教師はドラマの登場人物ばりに熱く……ウザい。

私語で目をつけられたら、一時間校庭を永遠と走らされることになる………集中しないと。

涼「………けほっ、…」

中「やま、風邪？」

涼「ううん、最近風強いから砂埃が舞うとさ……」

皆と同じことはできないけど、体力をつけるためにウォーミングアップには参加した。

そのあとは……永遠ボール拾い。

中「また来たんだ……ってことは、やまは片時も侑ちゃんから離れられないんだよね？……近日中に遊びに行っていい？」

涼「……何をしに…？」

中「もちろん可愛い二人を写真に納めるんだよ！」

涼「………来んな」

携帯カメラだけじゃ満足できなくなって、お年玉やお小遣いを貯めて安物ではあるけど一眼レフを購入したと言っていた裕翔。

………手がかかって大変な上に、ウザそうなので一蹴してお断りだ。

涼「……まだ4歳だし、やっぱ俺たちがいても寂しいのかな……お母さんがいないから…」

保育園の送り迎えも大体はお母さんが来てるし………うちには男しかいないから回らないところもあるだろう……

……そういうストレスが一気に爆発してるのかも……

中「………慧さんと大ちゃんとやまが沢山愛情を注いでるから……侑ちゃんはいつも幸せそうに俺には見えてるよ」

涼「………そうならいいんだけど……」

定期的にくるから……心配になるよ。