お兄ちゃん、いかないで【鬼滅の刃】

10話 ページ10

今日、善逸君が最終選別に行く。

逃げ回ってるけど。


善逸「いやいやいやいやだあああああ！死にたくないよおおおおお！たすけてええええ！」

慈悟郎「いい加減にせんか！！つべこべいわずに行ってこい！！死にはせん！！！」

善逸「嘘だああああ死ぬにきまってんじゃん！！
俺まだ女の子と付き合ったこともないのにぃぃぃ！！
あ！なあA！」

A「え、なぁに…」


目を血走らせて腕を掴む善逸君に若干引き気味で笑みを返す。


善逸「俺と結婚してくれよおおお
あのクソ兄貴がほんとの兄貴になってもいいからさ！俺と結婚してええ！！」


そうか。善逸君と結婚したら、お兄ちゃんと善逸君は本当の家族になるんだ。

一緒にいると楽しいし、幸せ、って思うし…


A「うん！いいよ。じゃあ、最終選別に行っておいで！」


善逸「だーからーー！……え、いまなんて…」



慈悟郎「はやく行ってこい！」


先生から猛烈なビンタをくらいながら涙や鼻水を撒き散らし、とぼとぼと最終選別へ向かっていった。


本当は寂しいし、行ってほしくないけど、善逸君はきっと帰ってきてくれる。


お兄ちゃんもどこかで鬼を退治してくれてる。

みんながんばってるんだから、私もできることを精一杯やろう。


慈悟郎「A、案ずるな。儂の弟子じゃ。
善逸も獪岳も、絶対に戻ってくる。」


ぽんぽん、と私の背中を優しく叩き、先生は屋敷の中に入っていった。

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