お兄ちゃん、ずっと一緒だよ。【鬼滅の刃】 (ページ5)

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続ページ5

逸成「父さん、けっこうクサい台詞言えるんだね。」

顎に手をやって夕霧を抱いている逸成。
何故か夕霧も小さな手を顎にやって、心なしか表情も逸成と同じ。

なんだよおもしろ可愛いな。

忠慈郎「かあちゃーん！一緒に寝ようよー！」

A「あらあら忠慈郎、浴衣の帯は？
お腹を出して寝ていると、雷様におへそをとられるわよ。」

ゴロゴローと言いながら忠慈郎の腹をくすぐるA。

なんだよそれ、かわいいよ。

逸成はいつのまにか俺の布団の中に入っていて、夕霧は隣に置かれた小さな布団に入っている。

目ギンギンだけどね。

寝る気ないでしょ。

善逸「つーかなんで来てんの！！？
岳太とかさっき寝てたじゃん！！
母ちゃんとイチャつくために父ちゃんは今日一日頑張ったの！！これからご褒美もらうとこだったのにさあ！！邪魔すんなよお！盗み見してさあ！！」

泣き喚いていると枕が飛んできた

岳太だ。

善逸「…岳太ァ…父ちゃんの本気、見せてやる……」

岳太「アハハ！父ちゃんが怒ってるー！」

善逸「雷の呼吸壱ノ型霹靂一閃んんんん！

光の速さで岳太に向けて投げた枕を岳太は素早くかわし、枕は障子を突き破り、縁側の障子に激突。

岳太「……父ちゃんやりすぎだろォ！！
あれ当たったら死んでたぞ！！息子を殺そうとしたのかよ！」

善逸「ごごごごめんよお！！
そんなつもりはなかった！
父ちゃん、思ったより強いからさあ！」

岳太「うるせえよお！！」

A「もういいから！
2人とももう寝なさい！」

はい、と返事をして岳太と2人で布団に入る。

岳太と忠慈郎が間にいるもんだから、Aとおやすみの口づけができなかった。

逸成は夕霧のお腹に手をやって寝息を立てている。

夕霧もすやすやと眠っていて、もうそれはそれはかわいい。すんごいかわいい。

善逸「はあ、幸せ…」

岳太は不思議そうにこっちを見たけど、すぐに俺に抱きついて寝息を立て始めた。

いつもは強気だけど、まだ子どもなんだよな。

岳太ツンデレなの？めっちゃかわいいじゃん。

忠慈郎はAにぎゅっと抱きついて寝ている。

Aも忠慈郎を抱きしめて眠っている。

善逸「おやすみ、みんな。大好きだよ～」

小声で囁いて目を瞑る。

まさか俺なんかがこんなに幸せな家庭を持てるなんて。

捨て子で、名前もつけられなかった俺が父親。

全部愛しいAのおかげ。

ありがとう。愛してる。