お兄ちゃん、ずっと一緒だよ。【鬼滅の刃】 (ページ6)

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もしも獪岳が鬼にならなかったらページ6

獪岳「おい善逸。お前Aが好きなのか。」

善逸「な、なんだよ急に！！」

獪岳「うるせえはやく答えろカス！」

善逸「口悪っ！
……うん、まあ、すごい好きだよ！当たり前じゃん！」

獪岳「…なら……」

え何、すごい怒ってない？こわいこわい。

獪岳「なら！！お前はなんで他の女にうつつを抜かしてやがるんだよ！！Aは俺の妹だぞ！！
お前みたいなチャランポランに妹はやらんからな！！！出直せこのカス！！」

ドンっと突き飛ばされる

ここは町中。蝶屋敷へ向かう途中だった。

町民の視線が痛い…

プンスカ怒っている獪岳はなぜか俺のあとをつけてくる。

善逸「…な、なんだよ兄貴！さっきからよぅ…
俺は蝶屋敷にいくとこだよ！」

低い声で俺もだ、と返す兄貴に怯えながら早足で蝶屋敷へ行く。

善逸「ああああアオイちゃあああん！助けてえええええぎゃっ！」

アオイちゃんに兄貴を追い払ってもらおうと抱きつこうとしたらケツを思いっきり蹴り上げられた。
おもいっっきり。
マジで痛い。泣きそう。

獪岳「そういうとこなんだよこのカス…！
お前はAを嫁にもらうって、そう言ったんだよなァ？
Aは嬉しそうに言ってたぜ。善逸君が結婚しようって言ってくれたってなァ！」

まだ俺に暴力をふるおうとする兄貴を見兼ねたアオイちゃんが止める。

アオイ「蝶屋敷で暴力はやめてください！
それに、隊員同士の争いは御法度です！」

チッ、と舌打ちをして蝶屋敷を出て行ってしまった兄貴

アオイ「まったく…なんなんですか、あの人。」

善逸「ご、ごめんねアオイちゃん。あれ、俺の兄弟子でさ。たぶん、俺が気に食わないことしちゃったんだ。普段はあんな人じゃないよ！
本当にごめん！もうこんなことないようにするからさ！」

アオイちゃんは心配そうに俺を見たけど、すぐに診療室へ案内してくれた。

そういえば、Aにはずいぶん会ってない。
じいちゃんにも。

会いたいなあ。

そんなことを考えながら歩いていると、甘味処があり、Aはあんみつが好きだったなあと思いながらちらっと目をやると、そこには俺の想い人と師匠、そして兄貴の姿があった。

二度見したよね。それはすごい速度で。

いやむしろ二度くらいじゃおさまらないよ。
十度見はしたね。

気づけば俺の足は駆け足で甘味処へ向かっていた。