続 ページ7
蝶屋敷で女に抱きつこうとする弟弟子に心底失望した俺は、文で美味しい甘味処へ招待しようと伝えてAと先生を呼んだ。
獪岳「先生、わざわざすみません、遠くまで…
Aも、悪かったな。なかなか会いに行けなくて…」
A「ううん!お兄ちゃん、頑張ってるんだもの!
私、お兄ちゃんが生きてるってだけで幸せよ!」
慈悟郎「うむ!そうじゃそうじゃ!
儂の弟子達がおいそれと死ぬわけはないがの!」
興奮気味に頬を染めて言う妹と豪快に笑う先生に懐かしさを感じながら本題に入る。
そう、今日は俺の弟弟子、善逸のことで2人を呼んだ。
Aの文によると、先生も善逸とAの結婚に乗り気なようで、これはいけないと2人を説得しようと思ったのだ。
慈悟郎「ふむ…まあ善逸は悪い奴ではないが、生い立ちが生い立ちだったからの…
しょうがないと言えばしょうがないが…」
獪岳「先生、俺は、Aのおしめもかえたことがあるし、歩き方だって話し方だって教えたんです!
幸せにしてやりたい…俺が昔酷い仕打ちをしても、Aは側についてきてくれた。
こんな妹に辛い思いなんてさせたくないんです!
先生からも善逸に言ってやってくださいよ!
女なら誰でもいいなら、Aに軽々しく結婚なんて言うなって。」
俯いてしょんぼりしているAと顎に手をやって悩んでいる先生。
妹には悪いがお前のためだ。
善逸の女への執着は異常だ。誰でもいいと思ってる。
それにあの禰豆子とかいう鬼にご執心とは…
A「…でも、お兄ちゃん…善逸君、いつも手紙くれるし、優しいんだよ…?」
獪岳「お前まだわかんねえのか?
あいつは女になら誰にでも優しい。
その手紙に他の女の名前がのってるときどう思う?
お前よりその女達はあのカスと一緒にいる時間が長いんだぞ。この意味、わかるか?今にお前のことなんか忘れて別の女と子どもをこさえたりしやがるぞ、あいつなら。」
捲し立てて話すと妹は「そんな…」と呟いて泣き出しそうな顔になる。
先生はAの背中をさすっている。
慈悟郎「…うむ、そうじゃな。
善逸に会いにいくがてら、その話でもしようかの。」
納得してくれたようで安心だ。
先生に礼を言おうと立ち上がったとき、目障りな黄色がちらついた。
善逸「じいちゃん!A!来てたの!!
なんで教えてくんなかったのさ兄貴!」
額に青筋が浮かぶ。
全く勘に触るやつだぜ。
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ミナ - シスコン獪岳マジ尊い_(:3」z)_ (2020年4月12日 0時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - マジでシスコン獪岳可愛い愛してる結婚してくれ(コイツ善逸どうすんだ) (2020年3月23日 2時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 善逸、がんばれー!。そして、シスコン獪岳も、良いぃ!!。(^q^)d (2020年2月29日 22時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
のん - 抹茶タピオカ2号さん» わかりみが深い (2020年2月24日 4時) (レス) id: 73f9f96d98 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - こっちも面白いえ、何?神様ですか?(*´・ω・) (2020年2月20日 11時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年2月18日 14時