自販機 ページ13
教師達の飲み物を買ってこようとしたカルエゴと、じゃんけんで負けたサブノック・サブロが、ばったりとそこで会った。
何かお互い気まずくなる。何故この場で会ってしまったのか。二人はそう思う。
カルエゴとサブノックが自販機の前に立った時、
『おはようさ〜ん』
自販機が喋った。
カルエゴとサブノックは叫ぶ。
「「キェェェェェアァァァァァシャァベッタァァァァァァ!!」」
落ち着きを取り戻したカルエゴとサブノック。二人はこの喋る自販機に多少ビビっていた。
「(自販機って喋るモンなのか?)」
カルエゴは純粋に疑問に思う。
「己はこんな自販機、初めて見たのだ・・・」
腰の抜けたサブノックはサブノックで、自販機、なんて恐ろしい子・・・!!というような表情をしている。
先に動いたのはカルエゴだ。若干へっぴり腰になりながらも、自販機にお金を投入。
『冷たぁ〜い飲み物、どうでっか?』
「しゅ、粛に」
言い返すカルエゴ。自販機に言い返せてちょっと嬉しそうだ。
ピッ。
魔茶(黄金ブレンド)を手にするカルエゴ。
『釣り銭、忘れn―――』
自販機が言い終わる前にお金を投入するカルエゴ。サブノックに向かって、不器用にウインクしてグットサインを送る。
10本ジュースを買った時、
ピロピロリン!!
『当っったり〜〜〜!もう一本オマケやで〜〜!30秒以内に選んでや?』
ピッ。
一本無料になって嬉しいカルエゴ。
どやぁ、すごいだろぉ!という気持ちになる。
頼まれた12本の飲み物を両手に抱えて、カルエゴは颯爽と去っていく。サブノックは感銘を受ける。こんなにカッコいいカルエゴは見たことがないぞ、と。
「よ、よし!今度は己の番よ!こんな機械ごとき捻り潰してくれるわ!」
勇み立つも、サブノックの足はガクガク震えている。
お金を投入して、飲み物を買う。
ピロピロリン!
『当っったり〜〜!もう一本オマケやで〜〜!30秒以内に選んでや?』
「なんだ、己はラッキーだな!」
ピッ。
もう一本買うと。
ピロピロリン!
『当っったり〜〜!もう一本オマケやで〜〜!30秒以内に選んでや?』
「うん?」
ピッ。
ピロピロリン!
ピッ。
ピロピロリン!
『おおきに!』
結局、サブノックは13本中7本分しかお金を出さなかった。サブノック自身でも、この幸運は怖いと思ってしまう。
そして思う。
「(この事は先生に言わない方が懸命よな・・)」
※一応、ダイドードリン○の実際にある音声を使っています。
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犬可愛いね! - 面白いですし、カルエゴ先生も可愛いのでもっともっとカルエゴ先生のファンになりました!素敵な夢小説をありがとうございます! (8月4日 20時) (レス) @page7 id: 16abd15ea3 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - カルエゴ先生かっわいいなぁ〜〜♪ (2021年11月4日 18時) (レス) @page3 id: d0265fec18 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 面白っかたです! (2021年10月3日 21時) (レス) @page22 id: 0d42b433ed (このIDを非表示/違反報告)
猫叉(プロフ) - 不真面目な茄子さん» 作者さんの笑いの才能が羨ましいですっ。ありがとうございます!!楽しみに待ってます!! (2020年5月24日 22時) (レス) id: 6d40387773 (このIDを非表示/違反報告)
不真面目な茄子(プロフ) - 猫叉さん» コメントありがとうございます!了解しました! (2020年5月24日 19時) (レス) id: 2a73ac8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コアな人 | 作成日時:2020年3月4日 17時