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ブランコ ページ11

オペラは公園でブランコを見かけた。

カルエゴは公園でブランコを見つけた。

反対方向からやってきた二人は偶然出会ってしまった。

実はカルエゴ、オペラが凄く苦手。オペラは普段冷淡無表情であるが、カルエゴをパシリ扱いしていた過去があるのだ。

先に気づいたカルエゴは顔を隠し、その場を立ち去ろうとする。しかしオペラはそれに素早く反応し、カルエゴの肩を掴む。

「待って下さい」

ゲェ!!という感じの顔を隠しきれないカルエゴ。そのままカルエゴはオペラに首根っこを掴まれ、ずるずると引きづられていった。

こうなったら、ヤケクソだ!と言わんばかりにカルエゴは返事をする。

「何か用でしょうか」

するとオペラはブランコを指差す。

「あれで対決をしましょう」

な、何考えているんだ、コイツ。と言うのがカルエゴの本音だった。

オペラは話を続ける。

「一番漕いで高くなった方が勝ちです。簡単でしょう?」

一瞬、学生時代のオペラの顔が見えたカルエゴ、ブルリと体を震わせる。思い出したくもない過去だ。

オペラとカルエゴはブランコの椅子にスタンバイした。オペラが始まりの合図をする。

「よーい、どん」

カルエゴはせめて馬鹿にされないよう、全力で足を漕ぐ。オペラは涼しい顔でカルエゴの高さを超えた。負けじとカルエゴは巻き返す。オペラもそれを超えていく。

なんだかんだで二人共175度近くまで行った頃、オペラは呟いた。

「これ、どうやって降りればいいんでしょう?」

カルエゴはオペラの小さな呟きに反応する。確かにどうやって降りればいいのか、考えていなかったとカルエゴは気付いてしまう。

それはつまり。

誰かが止めてくれないとカルエゴ達はずっとこのブランコから降りられないのだ。

「どうやって降りましょうか?」

「それは分からないです。取り敢えず漕ぐの一旦止めましょうか」

元はと言えば、オマエのせいだ!とキレたいのを我慢して、カルエゴは意見を言う。いつの間にか彼らの周りには子供が集まり、二人の様子を不思議そうに見つめている。

漕ぐのをやめても、ブランコは止まらない。カルエゴはちょっと怖くなってきた。オペラの方をカルエゴは見る。オペラの耳は下に下がり、尻尾は丸まっている。怖いのだ。

オペラはス魔ホをポケットから取り出し、何処かに電話を掛けた。

10分後、理事長と入間の姿が。魔術をかけてブランコを止めてもらった。二人は今後一切ブランコを本気で漕がないようにしようと心に決めたのだった。

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犬可愛いね! - 面白いですし、カルエゴ先生も可愛いのでもっともっとカルエゴ先生のファンになりました!素敵な夢小説をありがとうございます! (8月4日 20時) (レス) @page7 id: 16abd15ea3 (このIDを非表示/違反報告)
- カルエゴ先生かっわいいなぁ〜〜♪ (2021年11月4日 18時) (レス) @page3 id: d0265fec18 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白っかたです! (2021年10月3日 21時) (レス) @page22 id: 0d42b433ed (このIDを非表示/違反報告)
猫叉(プロフ) - 不真面目な茄子さん» 作者さんの笑いの才能が羨ましいですっ。ありがとうございます!!楽しみに待ってます!! (2020年5月24日 22時) (レス) id: 6d40387773 (このIDを非表示/違反報告)
不真面目な茄子(プロフ) - 猫叉さん» コメントありがとうございます!了解しました! (2020年5月24日 19時) (レス) id: 2a73ac8ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コアな人 | 作成日時:2020年3月4日 17時

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