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食堂近くの屋外ステージには、満員の人がいる。確か今日は……龍王戦。
「明星、遊木も。あんずと青鷺が押されて転ばないように、壁になってやれ」
「はいは〜い。男の子だもんね、そんぐらいするよ。さすがにこの人口密度だと、踏ん張るだけで大変っぽいけど」
遊木先輩が橘さんを、庇うようにギュッと固まる。さっき初めて話したばっかりの人とここまで密着するのはキツイ……。ていうか明星先輩いない……。どこに…なんて、私なんかが考えても意味ないか……。
この無法状態を見て、遊木先輩がおそらくB1だと言う。スマホでどこの仕切りかを調べている間、氷鷹先輩が橘さんにドリフェスについて説明している。
ドリフェスは本来、生徒たちを競わせて切磋琢磨させるための催し。……本来なら。
『神前に、礼! お互いに、礼! 見合って見合って……いざ尋常に、勝負ッス!』
ステージに出てきたのは南雲君。第三十二回ドリフェス-B1龍王戦の実況や、投票の集計を任されているらしい。彼が司会をしているってことは…空手部が出てくる。つまり、鬼龍先輩が出るはず。なのに……どこにいるの?
さっきので足りなかったらしい明星先輩が、その分の軽食を食堂で買って戻ってきてパンを渡された。……今日、食べるつもりなかったんだけどな…せっかく買ってきてくださったんだし、食べないと……。
『今回の龍王戦は、挑戦者の先攻ッス! 選手入場! どうか皆さん、盛大な拍手でお出迎えくださいッス!』
挑戦者、基、大神先輩を、個人情報と共に紹介した南雲君。噛みつき魔……うん…まあ……朔間先輩に関してはそうだけど……。
B1は非公式で、生徒会や教師に睨まれるだけなのに……。
「……橘さん、気分が悪くなったら言ってくださいね…。私じゃなくて、氷鷹先輩たちにでいいので……」
「さすが軽音部、無法者すぎる! がんばれ〜、応援するぞガミさ〜ん☆」
出てきた大神先輩は夢ノ咲学院の共通衣装を着ている。うわ……ガチでやり合う気……嘘でしょ……こわ……。
「うるせぇ、うるせぇ! 外野がドンチャン騒いでんじゃね〜よ!」
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蒼乃(プロフ) - 零さん» コメントと共に優しいお言葉ありがとうございます！一年半更新を止めてしまうことになり申し訳ないですが、精一杯頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年6月2日 18時) (
レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんにちはコメント失礼します。 初めの方から読んでいた一読者です。無事合格出来ることを祈ってます。頑張って下さいね☺️体調等には気をつけて (2022年6月2日 18時) (レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年9月11日 22時
