傷が導くカケラ (ページ10)

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潤side

潤「ふ・・・ぐっ」

ショックだった

翔くんにあんな事を言われるなんて

連絡を受けた俺はすぐさま病院に直行した

ドアを開けるとそこには目を覚ました翔くんの姿が

待ちわびた瞬間に俺は「翔くん」と名前を呼ぼうとした

しかし

翔「誰？」

と言われた

どういうこと？

翔くんだよね？

記憶が・・・ない？

そんな・・・

俺の憧れの存在は別人のような眼をしていた

違う

この人は翔くんじゃない！！

そうパニックに陥り泣いてしまった

丁度その時リーダーとにのが来た

俺はたまらず逃げ出してしまった

潤「はは。だせーよな俺」

ベンチに座り呟いた

俺にとって翔くんは憧れの存在

最初の時は翔くんに付きまとったり

ファンに宣戦布告のような言葉を放っていた時期もあった

だけど、俺の言わば反抗期のようなものを迎え

それは見る影もなく消えた

あんなにべったりだったのに

翔くんには一番迷惑をかけてしまった

そして俺の反抗期も終わり

メンバーとのスキンシップが上手く出来るようになったけど

翔くんと触れるのは恐縮だった

そのせいで不仲説なんて馬鹿らしい記事がでてしまったのだろう

だけど、慕う気持ちは昔も今も変わらない

事件が起きる数週間前

雑誌の企画で翔くんと2人での仕事の時

楽屋で翔くんはICレコーダーを聞きながら

ルーズリーフに字を書いていた

きになった俺は

潤「なんの仕事しているの？」

と聞いた。すると

翔「この前取材した人との対話を録音してまとめているんだ」

と答えてくれた

潤「へ～流石えらいね！！」

翔「へへ。ありがとう」

潤「あれ？でも翔くんICレコーダーなんて持っていたんだね」

前まで持っていなかったのに

翔「ああ。取材のとき便利かなって。スマホでもできるけど、スマホ使いながら作業するときもあるからせっかくだし買ったんだ」

こういう仕事に取り組む姿勢に憧れているんだ

なのに

潤「う・・・」

泣いていると

雅「あれ松潤？」

コンビニの袋を持った相葉くんが来た