お話会に行ったら恋された【桃】

34話☆ ページ37

さとみside



ｶﾞﾁｬｯ


帰宅だぜ



Aのお母さんに沢山のこと教えてもらって、


正直頭がついてってない





ﾎﾞﾌｯ




ソファに寝っ転がって思考をフル回転させようとする



……信じても信じられなかったのは、、





…俺とAの過去





Aのお母さんの口に発された瞬間は

何を言っているのかわからなかった


もしそれが嘘だったなら、今頃俺はAのお母さんをどうしているかわかんないだろーな


最悪は……殴ってたかもしれねぇし




でも、水族館の時の何倍も真剣に話してくれたから


いくら信じられなくても疑うことは出来なかった



だから今、目の前のスマホの画面にLINEを映し出してる






……あぁっ！！！！



考えるほど訳わかんなくなってくるし…





LINE、しよ



でも、なんて送ればいいんだ…？？


世間話切り出してもすぐバイバイしそうだし…




んんんんんんんんんんんんんんんんん









.




〈今、時間ある？


話したいことある〉



多分30分くらい試行錯誤してやっと辿り着いた文章


これだけに30分かかるとかやべぇな俺……w



送信ボタンを押そうとした瞬間





ﾋﾟｺﾝ



さ「んだよ！！！」



通知の来た部分を押すと





ころんゲームできる?




………………




既読無視だ、既読無視



俺はあくまでA優先だから





Aとのトーク画面に戻る




……ｯ



送信ボタン押したいけどなかなか押せない



送る、って決めたのに



決めたことは、やるべきなのに




ｽｰｰｰ､ﾊｰｰｰ





深呼吸をして気持ちを整える




送信ボタンに指を伸ばした








ｽﾎﾟﾝｯ




送った









はずだった






俺がメッセージを送信する前に、



トーク画面が少し上に動いた

35話★→←33話☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す