俺の弱味を握るのは Pt.２【北信介】

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バレンタイン



時はだいぶ過ぎ、今日はバレンタイン

今日の為に昨日沢山準備して

ラッピングも済ませてある

両手に紙袋を2つ持ち

待ち合わせ場所へと向かう


『おはよう！』

北｢おはよう…て。えらい量の荷物やな…笑｣

『意外と友達は多いんでね』

北｢せやね。…ほいと…｣

『あっ、ええのに…』

あっという間に荷物を両方奪われてしまった

北｢ええって。ほら、行くで｣

『あっ、早いわ！』

アランとみちくんは今日、何故か朝練に参加するらしい

ま、大方チョコを貰うためやろうけど…

バレー部におったらほぼ無条件でチョコ貰えるからな

あほすぎ


紀子はと言うと

一昨日、ストーリーで

『チョコいる人〜！絡みない人も全然いいよ〜！』

と、柄にもないことをやってしまったせいで

荷物が大変やから、今日は親が送ってくれるらしい

こっちにもアホがおる…


北｢それにしても凄いな…何個作ったん？｣

『ん〜…覚えとらん！』

北｢ふふっ、なんやねんそれ笑｣

『へへっ、あ、もちろん信介のもあるからな！』

北｢無かったら俺、ホンマに…別れてたかもな｣


『え？ちょ、あ、あるって言うてる、やん』









北｢冗談や｣



『わっっっかりにくいねん！！！信介のアホ！！！』



･
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紀｢…で？あの2人はあんなバカップルみたいになってんの？｣

大｢らしいで笑 校門の前で大声で話しとったらそらみんなに知れ渡るわ｣

紀｢はぁ。くそっ、彼氏欲しい｣

大｢ドンマイやな｣

紀｢はっ倒すぞ｣

紀子と練がそんな会話をしてるとはつゆ知らず

机に突っ伏している私の前に座り

許しを乞う男1名

北｢ふふっ、ごめんて｣

『やや』

北｢冗談に決まっとるやろ、俺がAと別れるわけないやん｣

『…ほんま？』

北｢おん、ほんま｣

『〜っ！なんで？』






北｢なんで、て…理由なんかあらへんけど。やっと手に入れたんやで？俺から手放すわけないやろ｣







『〜！！！ 私からも離さんわ！信介のアホ！』

再度机に突っ伏している私の頭を撫でてくる

北｢ふふっ｣









｢｢｢｢｢(ゲロ甘ァ…チョコ投げたろか？…結婚式はクラス、いや。学校全体呼べや、バカップル)｣｣｣｣｣




久々のバカップル再発に複雑な気持ちになる

稲荷崎高校3年7組一同であった

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