俺の弱味を握るのは Pt.２【北信介】

7 ページ21

＊

『お邪魔しました〜』

結｢また来てなぁ｣

『はい！ありがとうございました』

北｢ほんなら俺送ってくるから｣

結｢おん、行ってらっしゃい｣

『ありがとお』

北｢ええて｣

･
･
･

相変わらず車道側を歩いてくれる信介

優しい

けど、信介にとってはこれが普通なんやろなぁ…

北｢なぁ｣

また、こいつは不意に声を掛けてくる

『んー？』

北｢進路、どうしたん？｣

『あー、進路な。私は専門決まっとるよ！』

北｢？専門？｣

『おん！____の専門！』

北｢！ほんまか？！｣

『え？あ、おん』

北｢俺、四大やねんけど。学部は____なんや｣

『！』

まさか、こんなことは起きるとは…



･


衝撃…でもないか

お互いの進路について話しとったら

あっという間に着いてしまった


『送ってくれてありがとお』

北｢お礼を言われるほどのもんでもないて｣

『私がお礼言いたいからええの！』

北｢ふふっ、せやな。ほな、明日な｣

『おん！明日！』

信介の大きな背中が見えなくなるまで

見届けて

家に入る


ガチャ

『ただいm』

バタバタﾊﾞﾀｯ！

マ｢おかえり！！！｣

『おぉ、ただいま…』

マ｢どうやった？！｣

『どうって、特に何もないけど…』

マ｢…まぁええわ。誰なん？！相手！｣

『…バレー部の元主将や、北。北信介』

マ｢ん〜…あ！あれか！！！分かった！え？！めっちゃべっぴんさんやん！ウチのんでええのかな…｣

『もぉ〜！うっさいわ！ハンバーグこげるで！！！』

マ｢なんで分かったん？！キモっ！｣

『ホンマに、出てくで？』



北家に戻りたい…

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す