心配性な女王と無鉄砲アリス ページ33
『それで？ジャックはどうする？
リドル先輩の作戦乗る？乗らない？』
私がジャックを振り返ると、ぶっきらぼうにジャックは答えた。
ｼﾞｬｯｸ「……。卑怯な作戦ではなかった。
……今回は、協力してやってもいい。」
ｸﾞﾘﾑ「コイツ、いちいち素直じゃねぇんだゾ」
ｴｰｽ「じゃ、今日のとこは寮に帰ろうぜ。
はぁ、もうクタクタ。」
ｸﾞﾘﾑ「オレ様も腹減ったんだゾ〜。」
ﾕｳ「グリムは常にじゃないか…」
ゆっくりと鏡舎に向けて歩を進めるとリドル先輩が
諭すように口を開いた。
ﾘﾄﾞﾙ「そうだ、1年生たち。
今回は情報提供に免じて、校則第6条「学園内での私闘を禁ず」の違反を見逃してあげるけれど……
次に見つけたら全員首をはねてしまうよ。
おわかりだね？」
ﾕｳ「はい、すみません。」
『ごめんなさい…』
ｴｰｽ/ﾃﾞｭｰｽ「「はい、寮長…」」
ｼﾞｬｯｸ「……ッス。」
ﾘﾄﾞﾙ「特にアリス！
君は女の子である自覚をもっとお持ち。
…怪我でもしたらどうするんだい。」
リドル先輩は私の額を指でツンっとした後に
心底心配そうな目を向けて、私の頬を撫でる。
『…はい、心配掛けてごめんなさい、リドル先輩…』
素直に謝るといつも通りニコリと笑って許してくれた。
ﾘﾄﾞﾙ「よろしい。では、寮に戻ろう。」
ｼﾞｬｯｸ「弱っちそうだと思ってたが、お前らのところの
寮長こえーな。」
ｴｰｽ「そーだよ。か弱いハリネズミとみせかけた、超攻撃型ヤマアラシだから。マジで逆らわないほうがいいぜ。
」
『エースそんなん言ってると首が飛ぶよ。』
ﾕｳ「当日まで気を引き締めていこう！」
……。
【マジカルシフト大会 当日】
『はぁ…みんな大丈夫かな…』
アズール寮長達は今回の設営について仕事がある為、
先に寮を出ている。
私はゆっくりと朝食を食べながら今日の作戦を思い出していた。
…残念ながら私は不参加。とリドル先輩から言い渡されてしまっている。
…
ﾘﾄﾞﾙ「アリスは不参加だ。
オクタヴィネル寮の選手でもあるし、何より無茶をし過ぎる所があるからね。
そんなに心配そうな顔をしない、なんてたってこのボクがいるんだ。
アリスは試合に集中してればいいんだよ、おわかりだね？」
……
『あぁ、そろそろ選手は集まる時間だ。』
アズール先輩から頂いた、体型隠しのサラシと性別認識阻害の眼鏡を装着する。
『……よし、行きますか……！！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1036人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心春 - これは神作ですか！？めちゃくちゃ面白かったです！ 余裕があれば更新楽しみにしております！ (2022年2月9日 3時) (
レス) @page43 id: 4aa887a889 (このIDを非表示/違反報告)
ティア(プロフ) - すごく面白く一気読みしました！！次の更新とても楽しみにしてます！！！ (2021年12月15日 21時) (レス) @page43 id: 8d34c21b9b (このIDを非表示/違反報告)
かわあい - やばい超面白い！！次の更新が楽しみ！！ (2021年11月17日 18時) (レス) @page43 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 神作はこれだから、読むの辞められない！ww 続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2021年11月4日 23時) (レス) @page42 id: 20fdbcd504 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかの(プロフ) - みのみのさん» みのみの様 お優しいコメントありがとうございます！ 大きな仕事の案件が終わり、落ち着いて来ましたので少しずつまた更新します！ (2021年10月22日 19時) (レス) id: e15f151ff6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆかの | 作成日時：2021年10月14日 13時
