必死の誤魔化し ページ3
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Aside
A「………え？」
まさかの質問に、一瞬固まる。
それにしても、タイミングが悪い。
昨日のことで気が気じゃないっていうのに、タイムリーな問いかけをされるとは。
いや、でもこれは過去にも何回かあったこと。
男バレ2年が仲良いから、誰かと付き合ってるのかって言われたことあるもん。
怖い3年の先輩に、侑と仲良すぎない？って問い詰められたこともあったっけ。
そうだ、そうだよ。
だから、別に焦るものでもない。
A「付き合ってないけど……」
宮本「じゃあ、好きとか！？」
A「待って待って、なんで急にそんな……」
宮本「昨日見てしもてん！」
A「……え、」
え、待って。
見るって、まさか……
阿部「昨日！治くんにキスされとったよね？！」
A「は、」
──ドクン、と心臓が嫌な音を立てた。
ばかだ。
なんであの時、侑たちばかりに気を取られていたのかと、
後悔の二文字が浮かんでくる。
宮本「昨日帰るの遅くなってふたりで帰ってたんやけど、偶然私らの前にAちゃん達見つけてん。」
阿部「そしたら、手繋ぎながら2人がキスするの目撃してしもて…！ね！付き合ってるん！？」
A「いや、ほんと付き合ってな──」
宮本「でもあれ、絶対キスやったよね！？」
興奮気味のふたりの声に、なんだなんだと周りのクラスメイト達も聞き耳を立てる。
女子なんて、私何も聞こえてない風にバッチリ耳を向けちゃって。
でも、頬か口か分かってないみたいだし
そこまでハッキリは見てない、よね？
A「えーと、帰りの駅までのことだよね？まつ毛が目に入って痛かったから、治に見てもらってただけだよ。」
宮本「えー？ほんまにー？なんか漫画みたい。」
A「ほんとだって。もし付き合っててもそんな道端でしないよ。笑」
まあ、そんな道端でされてるんだけど。
阿部「じゃあ、手繋いどったのは？」
A「それは……ほらっ、顔見られるの慣れなくて！思わず逃げようとしちゃって。」
阿部「ふーん、照れてたんや。」
A「照れたって……」
宮本「勘違いやったんかなぁ。ふたり、ええ雰囲気に見えてんけど。」
遠目からやったけど！って
まだ、なんだかスッキリしていない様子のふたり。
宮本「……ほんまは好きなんとちゃう？」
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名無し86757号(プロフ) - いつかのイラストを描いていた者です。2年ぶりに最初から読みましたが本当に素敵な作品でずっときゅんきゅんしています。いつまでも待ってますのでこの素敵な恋を素敵な形で完結していただきたいです。 (9月5日 21時) (
レス) id: 717f7bf83d (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 面白い作品ほど作者が失踪するジンクスを実感しています。いつか戻ってきてくれるという淡い期待を持ちながらお気に入り登録しますね。 (8月30日 21時) (レス) @page43 id: d3a24f0cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - ぼ、僕も!!!お話すごくおもしろかったので更新待ってますね。頑張ってください!!! (2022年8月5日 21時) (レス) @page39 id: 16e8e39b36 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 続き待ってます (2022年8月3日 4時) (レス) @page39 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 涙線崩壊してまった,,,この作品好き過ぎる (2022年8月3日 3時) (レス) @page29 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2021年2月13日 0時
