サンプルボイス ページ11
「サンプルボイス」
一人称
単数：あたし
複数：あたしら
二人称
単数：
複数：先輩ら、あなた達
三人称
単数：あの人
、あいつ
複数：あの人ら
、あいつら
声質
トーンが高く、鈴を転がしたような可愛らしい声をしている。
一応敬語を使ってはいるものの、砕けた言葉遣いである上間延びした喋り方なので真面目さは露ほども感じられない。
「うわっ、めっちゃ人いるじゃん！ みなさんお暇なんですかぁ？ ま、他の用事よりあたしのライブを優先するってのは悪い気しないですけど〜……あ、自己紹介忘れてました。えへへ、愛嬌ってことでここは一つ。気を取り直して……。こほん。エフェドルのかわいいかわいい最年少！ 荒幡なこでーす。今日はあたしらと一緒に楽しみましょ〜！」
「あれ、もしかして先輩、緊張してます？ あは、先輩ってメンタルざこざこですもんね〜。いつになったら成長するんですかぁ？ ……え、あたし？ あたしはミリもしてないです！ だってあたしはありのままが完璧だし？ 万が一失敗しちゃったとしても、それも全部ひっくるめて愛してもらえますから！」
「体力作りの為の特別メニュー？ 面倒なのでやですー。だってだって、やる必要なくないですか？ 考えてみてくださいよ。一年前、ライブ半ばでへろへろになってたあたしが、今じゃアンコール前まで持ってるんですよ？ そんなことやらずとも成長してるんだから大丈夫ですって！ ま、すぐにライブの始めから終わりまで万全なあたしになっちゃうので、それまで初心でかわいいあたしを楽しんでてくださいねー」
「わっ、何これ！ こんなに散らかしたの誰ですかー？ 使ったものはちゃんと元の場所に片付ける、ってご両親に教えてもらえなかったんですかぁ？ はぁ、かわいそ〜」
「ふふん、あたしにかかればこれくらい楽勝ですよ。ま、生まれ持った才能ってやつですかねっ」
「え〜？ まさか先輩、できないんですかぁ？ 年下のあたしでも出来ることなのに？ あは、情けな〜い」
「ちょ、ちょっと、いやだな、冗談ですよ？ なに年下の言うことにマジになってるんですか〜？ ……いや、あの、その、……ごめんなさい」
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作者名：佳野 | 作成日時：2023年11月14日 11時
