一 ページ3
私には、前世の記憶がある
それはもうその当時人気真っ只中のアイドルだった、自分で言うのもなんだが売れっ子だったと思う
そんな私の前世での親友、B小町の星野アイ…彼女もまた同じく私と同時期に人気の出たアイドルだ
施設の頃から一緒で、芸能界にも同じタイミングで入った
というよりは、アイが誘ってくれたのだ
そして私自身も彼女のファンで、よくお忍びでライブへ行っていた
その時のアイは何よりもキラキラしていて、夜空に輝く一番星のような…一度目を奪われてしまえば
もう戻ることは出来ない彼女の魔法…私は容易くその魔法にかかってしまったのだ
メールのやり取りでも感想を沢山伝えたり、プライベートでも時々会って話したり
とても仲が良かったと思う
そんな幸せな日々を送っていたら、私はある日突然殺された
相手は誰かイマイチ覚えていないけれど…異性だったことは確かだ
時々、その時の夢を見るが結局相手の顔は思い出せず目が覚める
特に死んでも悔いはないと思っていたけど、まだあった
それは、アイに嘘をついてしまったことだ
約束を破ってしまったことをどうしても謝りたい、そして前世で伝えられなかった言葉をアイに伝えたい
だけど、今世ではもうそれは無理かもしれない
ここで、前世から今世の話に戻ろう
今世の私の家庭環境は前世と同じくあまりいいものとは言えず、終いにはまたもや施設に預けられる始末だ
どんだけ施設に縁あんねん、とか心の中で静かにツッコミを入れたがそれ以外は特に何も思わなかった
が、今日は違った
私は初めて、施設を抜け出した
ひたすらがむしゃらに雨の中を走って、靴も履かずに来たものだから
靴下はビショビショで体力にも限界が来た
何故こんなことをしたのか、自分でもよく分からない
ただなんとなく、もしかしたら…今外に出ればアイに会える気がしたんだ
少し人目の付きにくい道端で後ろの壁にもたれて座り込んだ
馬鹿だなぁ私…アイは今だってスーパーアイドル、会えるはずなんてない…そもそも会えたって
私だって気付くはずがないんだから
もういっそこのまま雨に濡れて溶けてしまえたら…なんてまた馬鹿なことを考えながら目を瞑る
すると、一つの足音が私の前で止まった気がした
その瞬間、ふと目を開くとそこには……愛おしい姿と声があった
アイ｢……A…？｣
『アイ……？』
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マニ。(プロフ) - 甘雪さん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話したいのですが不可能でしょうか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月12日 11時) (
レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
甘雪(プロフ) - りこまるさん» 私も心の中で叫びながらこの話書いてました…生存ifの方が良かったかもしれない… (2月11日 21時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
りこまる - あ、あいいいいいい！！！ (1月4日 20時) (レス) @page21 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
花雪(プロフ) - こじさん» ありがとうございます!!色々私生活が忙しくてなかなか更新できずすみません....一段落したら更新しますのでしばしのお待ちを...!! (6月19日 21時) (レス) @page12 id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
こじ - 十一話も頑張れ〜〜✨ (6月19日 0時) (レス) id: c568b73313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋 | 作成日時：2023年5月28日 0時
