ずぅっと一緒【紫京院ひびき】

アイドル、はじめちゃいました！ ページ15

応援の言葉をもらって少し勇気が沸いた

トモチケをスキャンすると、すぐにライブ会場に上がった

ひ、人がたくさん…今みんな私のことを見てるんだ…

足が震える…だけど、応援してくれてる人がいる…歌を届けたい人がいる、それだけで私は頑張れる！

深呼吸をして目の前にある光景に向かって言葉を発する





『初めまして！Aです！今私を見てくれている人に、届けたい人にこの気持ちを歌に乗せて！
聞いてください、｢Make it!!｣！！』


｢｢きゃあぁぁぁぁ〜！！｣｣




歌のイントロが流れ始める、不思議な感覚…さっきまで足が震えていたのにもう全然緊張もない

それどころかすごくワクワクしてる、楽しい…！体が勝手に動く…！声も自然と出る！

これがライブなんだ！全てがキラキラしてる！

ひびきちゃん、見てくれてる？あの時は約束守れなくてごめんね…でもやっぱり私、もう一度

貴方と友達になりたい！仲直りがしたいよ！だからこの歌を聴いて！あなたに届いて！





らぁ｢…すごい、すごいよAちゃん…！｣


みれ｢これは、予想以上…計算外だったぷり…！｣


そふぃ｢Aちゃん、楽しそう…！とってもキラキラしてる…！｣


クマ｢これは…ファルル以来の完成されたプリズムボイスクマ…｣


トラ｢A〜！！最高トラ〜！！宇宙一可愛いトラよ〜！！はいっ！！はいっ！！
ファンサカモォォントラ〜！！｣




あっ、トラ達見つけた！ファンサかぁ…そういえばこの間誰かバキューンってしてるの見たな

試しにやってみよう！トラ達の方へ向いてマイクを持った手と空いてる手で銃の形を作り

バーンとやってみる




『バーン！えへへっ…♡』


トラ｢カッッッッ……ワァァ…ト、ラ…｣


らぁ｢えぇ！？トラさん！？｣


みれ｢Aのファンサにキュン死しちゃったぷり！しっかりするぷり！｣




えっ！？倒れちゃった…？！大丈夫かなぁ…って今はライブに集中しないと！

…あれ？しかもトラさんだけじゃなくてあの付近の人達何人か倒れてる…よくわからないけど後で聞こう！

その後なんとかラストスパートをやりきりライブは終わった…が、




『っはぁ…はぁ……あれ？みんな何も言わない…』




も、もしや失敗したんじゃ…そう思っているといきなり割れるような歓声が私に向かってきた

や、やった…やりきれた！！よかったぁ…ひびきちゃんにも届いたかな…




『みんな〜！！ありがとう〜！！これからも応援、よろしくお願いしますっ！！』

憎いはずなのに→←_。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す