ずぅっと一緒【紫京院ひびき】 (ページ2)

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守れなかった約束ページ2

私の前から遠ざかっていく髪を巻いたロングヘアーの銀髪の少女

私は少女を息を切らしながら追いかける

｢あははっ！ほらほらA～！早く早く！じゃないともっと遠くに逃げちゃうよー？！｣

『まっ…待ってよ×××ちゃん！足速いよぉ…！』

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｢ふざけんな！！何が友達だ！！何がトモチケだー！！みんなここから出てけー！！！｣

｢きゃぁぁぁ！！！｣

｢×××様！？！？｣

少女は怒鳴って机をひっくり返す

暴れる少女を私は何とか抑える

『×××ちゃん！！』

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私の膝の上で涙を流す銀髪の少女

私は少女の頭を優しく撫でる

｢ぐすっ…うぅ…Aは…ずっと一緒にいてくれるよね…？本当に好きでいてくれるよね…？｣

『…うん、私はずぅっと×××ちゃんと一緒にいるよ！×××ちゃんが何であっても、何があっても
私は×××ちゃんの友達だよ！』

｢…ダメ、友達じゃダメ｣

『え…？』

｢だって友達なんかじゃ、Aは離れちゃうでしょ？だから…｣

銀髪の少女は私の頬を掴んで顔を近づけてくる

『待って…×××ちゃんダメ…』

｢何がダメなの？それに結局お前は…｣

｢僕を裏切ったくせに｣

『ひびきちゃん！！！』

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『ハっ…！！はぁ…はぁ…またこの夢か…』

毎夜のように見る夢から目を覚まし、見慣れた天井に安心する

あの日から、ずっと見る夢…きっと心の底で後悔してるからだと思うけど…

だからせめて、あの子の目に入らないようにしないと…

ベッドから降りて洗面台へ向かい歯磨きを終える

キッチンへ行きココアと軽い朝食を作るとリビングまで運ぶ

財閥の娘ではあるが親元から離れ一人暮らしのため料理などは自分でしなくてはならない

ソファへと座り込み傍にあったリモコンでテレビをつけると朝のニュースが流れた

『へぇこの女優さん結婚するんだ…相手は同じ俳優かぁ』

ゆっくりとココアを飲みながら見ていると、次のニュースへと移行した

｢次のニュースです！あのパプリカ財閥の御曹司、紫京院ひびきさんが
昨日ヨーロッパラから帰国しました！｣

『ブフゥゥゥゥゥ！！！！うえっほ…！！えっほ…！』

朝から唐突なビッグニュースについココアを吹き散らかしてしまった…

というか嘘でしょ…これはまずいことになったのでは…せめて地方とかにいてくれ！！