違和感の正体 ページ49
.
玲於side
玲於｢ん……｣
…うわ、しんど。
体も重いし。
そんなこと思いながらも
ゆっくりとまぶたを開けてみた。
まず目に入ってくるのは、見慣れた天井で。
…え、俺んち？
なんで？
……あ、そうか、帰らされたんだよ、
隼にタクシー押し込まれたのは
ぼんやり覚えてるわ。
玲於｢…たく、隼のやつ…｣
最後まで仕事して帰るって言ったのに…
…今度文句言ってやる。
ぼーっとする頭押さえながら、
上半身を起こした。
すると、ベッドの端に
…なんとなく、違和感。
その違和感の方に目をやれば、
玲於｢……は！？｣
…違和感の正体は、床に座って
顔をベッドに伏せてるAだった。
…え、なんでいんの？
必死に考えてみる。
……思えば、隼、帰る前に誰かに電話してたかも。
玲於が熱で…って説明してた。
そういえば、タクシーの中で
Aの声も聞いた気がする。
玲於｢…A。｣
規則正しい寝息が聞こえてくるその身体を
軽く揺すってみる。
すると、小さく声が聞こえた気がして
様子を見れば、
いきなり、バッと起き上がった。
A｢寝てた！？｣
玲於｢……ふっ、笑｣
A｢え、玲於くん起きてるし！｣
玲於｢ちょ、俺病人なんだから静かにして。｣
慌て始めたAにそう言ってみると、
ごめんって呟いて、大人しくなった。
コロコロ変わる表情に、また笑いがこみ上げてきそう。
A｢体調、どう？｣
玲於｢ん、少しは楽に良くなったかも。｣
A｢そっか。｣
玲於｢で、Aはなんでここにいるの？｣
A｢隼くんに頼まれた。｣
……やっぱり。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1849人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らな。(プロフ) - このみさん» こちらでもご指摘ありがたいです。訂正いたします。 (2020年5月17日 22時) (
レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 相変わらずの話でRIKIYAってなってるんですけどLIKIYAですよ？ (2020年5月16日 20時) (レス) id: 78cda5dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - みぃさん» その代わりと言ってはなんですが、私も壱馬好きなので、壱馬主役の物語を計画中です。投稿はものすごく先になる予感がしますが、その時読んでみてくださると幸いです(><) (2019年3月2日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - みぃさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*)リクエスト、すごくありがたいんですが、自分はリクエストに応えられるほどの文章力が無いため、ふたりだけ受けた方はいますが、それ以降受け付けないことにしました。 (2019年3月2日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 凄い好きな作品でした。見れば見るほどのめり込むような。感動しました！似たような感じで壱馬くんの方も書いて欲しいです。 (2019年1月23日 1時) (レス) id: d5d4567962 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らな。
| 作成日時：2018年7月23日 0時
