HiGH&LOW〜俺が守るから〜【3】《佐野玲於》

わかりやすいやつ ページ5

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レオside




レオ「いっ、てぇ！」


A「あ、もう、動かないで！」


レオ「容赦ない…」


A「勝手に2対1なんかするからでしょ！」




ララとAの部屋。

そこにサラを背負って連れてきた俺は
そのままその場で手当を受ける。


ララはスモーキー達のもとへ行っていて
ここにいるのは
Aと、俺と、ソファーの上で寝てるサラ。




レオ「いっ…！……もういい、自分でする。」


A「ダメ。レオ、放ったらかしにするかもしれないから心配」


玲於「お前痛いんだよ…」


A「誰でも一緒よ、こんなの。」




そう言って
口元に躊躇いなく綿を押し当ててくるもんだから、
綿の中の消毒液がまたしみて。




A「はい、消毒終わり」




ついでに頬の傷の消毒も終わらせたAは
救急箱の中からガーゼ取り出して、そこにあてがう。


すると、Aの力ない声が
耳に届いてきた。




A「痛い、よね……」


レオ「まあな。」


A「ごめん……」


レオ「なんでお前が謝るんだよ？」




だって
そう何かを言いかけて、辛そうな顔でA
は唇を噤んで。



…大体、Aが言おうとすることは分かる。




レオ「……どうせ、みんなに迷惑かけた、なんて思ってるんだろ？」


A「えっ、」




ほら、図星。

証拠に、ガーゼの上にテープを貼っていた手が止まってた。




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