HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

そういうこと ページ45

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私が、レオを好き？

そうなの？

これって、そういうこと？




A「…よくわかんない。」


ララ「もー、」




ララは残念そうにため息をつく。


だって、そうじゃん。

私たちは、スモーキーがいう、家族であって。

これはただの家族愛だって言われたらそこまでだし。


……でも、最近、
もうちょっと話してたい、とか
レオの隣にいたいな、なんて思い始めたのも事実で。




ララ「……家族だから、なんて気にしちゃダメだよ？」


A「へ？」


ララ「別に、ここに恋愛禁止のルールなんてないし。したければすればいいんだよ。」




したければすればいい、か。

確かにそうだけど。


ララが優しく私の名前を呼ぶ。




ララ「……A、レオといると、どんな気持ち？」


A「…すごく、居心地がいい。素で話すことができるし。」


ララ「私が、レオの隣にずっと引っ付いてたら、どう思う？」


A「ずっと………？」




頭の中でなんとなく想像してみた。

レオの隣には、常にララがいて。

いずれ、手を組んで歩きそうな雰囲気。



…それは、ちょっと………




A「……いや、かもしれない。」


ララ「ほら。」




予想通りだ、とでもいうように
ララは自信たっぷりな笑顔を浮かべた。


実は、そういうことにここ数年ずっと触れてきてなくて。

いわゆる、うぶ状態。




A「最近、全然そういう感情持ってなかったから、よくわかんないや……」




だけど、これがそういうことだって考えたら、いろいろと辻褄が合う。


好きだから、もうちょっと話してたい、とか
好きだから、力になりたい、とか。




……そうか、そういうことなのか。


私、レオが好きなんだ。





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