少しくらい、俺のこと見てくれてもええんやで？【宮治】

予想外 ページ26

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Aside





昼間、あれだけないないと言っていた展開が。



………現実になった。





A「…いや、その、島田くんはずっと友達としか考えたことないというか…」



島田「宮ツインズがええん？」



A「侑たちは全く関係ないけど、」





なんで双子が出てくるんだ。




丁寧に、丁寧に断りを入れてるつもり。




だけど、島田くんには何故か通じない。


遠回しすぎる？いや、全然そんなことないし。





島田「１回付き合ったら変わるかもしれへんよ？」



A「そういうのもいいっていうか……」





あはは、と少し後ずさってみれば
離れた距離を埋めるように1歩踏み出してくる彼。




うわ、どうしよ




はやく部活にも行きたくて、必死に打開策を練っていると
ガシッと右手首を掴まれる。





A「えっ、」



島田「とりあえず付き合ってみよや。な？」





いや、な？じゃなくて…！！！



どんどん距離が縮まって、流石の私も危機感を抱く。



離れようにも男子の力に適うわけなく、手を振り解けない。





美紀たちの話をちゃんと聞いておけばよかった。




そう、心の底から後悔をした時だった。





「もう５分とっくに過ぎてんで。どんだけ長引かせてんねん。」






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