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電車待ち ページ7

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Aside





美月と私の家の方向は見事に真反対。



乗る電車から既に違うから、美月と一緒に歩くのは駅まで。





美月「じゃあ、また明日ね。」



A「うん。あ、課題わかんないからLINEするかも。」



美月「はいはい。笑」





そんな会話を少しして、私は向こう側のホームに向かう美月を見送った。



彼女が曲がって、背中が見えなくなったところで
私も自分が乗る電車が入ってくるホームへ。





ちょうど電車が出て行ったあとらしく、人は少なめ。



次の電車は15分後で、そのくらいならへっちゃらな私は、
スマホをいじりながら待つことにした。




……列の1番前に立って、優越感を覚えてみたりね。







私が電車を待ち始めて2、3分後。




電車が入ってくる方向をたまに眺めながら
下を向いてスマホをいじってると
若々しい高い笑い声が聞こえてきた。



下を向いたまま視線を移してみると、
隣の列に並んだらしい、黒いローファーが視界の端っこに少しだけ入り込む。




どうやら、私と同い年くらいの女子グループみたい。





「……あと10分もあるじゃん〜〜」



「おっそ!」





いやいや、たかが10分じゃん。





「えーでも、まだ早いほうじゃない?昼間はもっと電車の本数少ないよ?」





……そうそう。



ここら辺って、社会人が昼間あまり電車使わないから、
昼間は電車の本数減らされてるんだよね。



要は、通学とか通勤とかで需要がある朝と夕方に電車の数集中させてんの。



ここらの地域、そこまで都会じゃないから。





………なんて、聞こえてくる会話に
心の中で頷いてみたり。





我ながら何やってんだ、なんて自分に呆れた私は
1度スマホから目を離し、顔を上げた。



もうすぐかな、って電車がやってくる方向に顔を向けた時、
視界に隣の列に立つ女の子達が入り込んで。





A「………え、」





驚きのあまり、掠れた声が小さく漏れた。




………隣の女子グループの中にいたひとりが、
イブの日、冬馬と歩いていた子だったから。






.

ミホ→←3学期初日



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心音(プロフ) - すごくドキドキします!! 全然ベタな展開でもドキドキできていいです!!!! つぎの更新も楽しみにしてます!! (2019年4月14日 2時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きになりました!毎回驚かされます。これからも頑張ってください! (2019年4月8日 15時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月4日 23時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは(プロフ) - 初めまして!毎日らなさんの物語楽しみにしています!!新作待ってましたー☆玲於推しですが、亜嵐くんも楽しみにしています! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - (ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪らな。さんの新作!またワクワクドキドキしちゃいます…(*´ω`*) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2019年3月28日 23時

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