言い慣れてない ページ35
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Aside
……思ってもいなかった。
白濱くんがダンス部に入るなんて。
……ていうか、白濱くんのことを知らなすぎて何のイメージも湧かなかっただけなんだけど。
……でも、なんでまたダンス部に？
そんな素朴な疑問は、すぐに答えが出た。
………部活中の白濱くんの姿を見て。
ステージの目の前は男バスの活動場所。
だから、視界の端にはダンス部の活動が入り込んでるわけで。
白濱くんは、経験者の先輩達に混ざって
キラキラしながら踊っていた。
A｢………すごい。｣
勝手に初心者だと考えていた私は呆気に取られる。
そんな私の元に、休憩になった白濱くんが歩み寄ってきた。
どうだ、なんて言いたげにドヤ顔で私をステージから見おろす。
A｢……ダンス、やってたの？｣
亜嵐｢始めて7年くらいかな？中学の時はわりと熱心にやってた。｣
A｢だったら、1年の時から入ってればよかったのに。｣
そう言うと白濱くんは、んーって視線を上にあげて少し考えて。
亜嵐｢まあ、たくさんダンスやったから高校はもういいかなって思ったんだよね。でも、結局やりたくなって、今に至る。｣
A｢…そうなんだ。｣
亜嵐｢どうだった？久しぶりに踊ったんだけど、変じゃなかった？｣
A｢全然！か……………っ、｣
亜嵐｢か？笑｣
咄嗟に出そうになった言葉を塞いだ。
だって、なんだかむず痒くて。
そんな私の心の内を分かったかのように、
白濱くんはニヤニヤしながらその続きを聞こうとする。
亜嵐｢何？よく聞こえなかった。｣
A｢……なんでもない。｣
亜嵐｢えー、最後まで言ってよ。｣
A｢〜〜〜〜っ｣
この人に言うのはなんだか特別抵抗がある。
言おうとしない私を、白濱くんはずっと待っているようで。
A｢…………かっこよかった。｣
頬が熱くなるのを感じながら、絞り出すように言った。
こんなこと、言い慣れてない。
冬馬にだって、言ったことがあるのは片手で収まる回数だろう。
目線を逸らしていると、白濱くんはクスッと笑って。
亜嵐｢……ん、ありがと。｣
言わせた向こうも、少しだけ照れくさそうだった。
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心音(プロフ) - すごくドキドキします！！ 全然ベタな展開でもドキドキできていいです！！！！ つぎの更新も楽しみにしてます！！ (2019年4月14日 2時) (
レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きになりました！毎回驚かされます。これからも頑張ってください！ (2019年4月8日 15時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 毎日更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年4月4日 23時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは(プロフ) - 初めまして！毎日らなさんの物語楽しみにしています！！新作待ってましたー☆玲於推しですが、亜嵐くんも楽しみにしています！ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - (ﾉ `･∀･)ﾉﾞ ｵｵｵｵｫ♪らな。さんの新作！またワクワクドキドキしちゃいます…(*´ω｀*) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2019年3月28日 23時
