白濱くんが呼び捨てをしない理由。[Alan.S]

俺がいたいだけ ページ25

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Aside






背中に感じた、何かの感触。





｢……っ、あぶね。｣



A｢………え、｣





耳元で声が聞こえた。



そういえば、痛みもやって来てない。



視界に映るのは、驚きと怯えが入り交ざったような、なんとも言えない表情をした彼女たち。




平気？なんて聞こえてきて、私は支えられながら体制を持ち直した。



そして、後ろを振り向けば。





A｢…白濱くん………｣



亜嵐｢……いつまでかかってんの？Aちゃんが来るの待ってたんだけど。｣





もう腹ペコ！なんて子供のように文句を言ってくる。





｢…亜嵐、なんでここに………｣



亜嵐｢いやぁ、なかなかAちゃんがいつものとこ来ないからさ、探しにきた。……で、何してんの？｣





白濱くんの声が、少し低くなった気がした。





｢……えっと、それは………｣



｢え、えっと！最近亜嵐が原本さん達とよくいるから、なんでだろうって……｣



亜嵐｢だったら別の聞き方あったんじゃないの？こんなとこ来なくても。｣



｢………っ、｣





ごもっともな指摘に、黙った3人。


居心地悪そうに目を泳がす。





亜嵐｢…何か勘違いしてるみたいだけどさ、こういうのもうしないでね。………俺がAちゃんと一緒にいたくてそうしてるだけなんだから。｣





3人をしっかりと見すえながら言った白濱くん。




すると、不意に私の手を取って。





亜嵐｢いこ。いい加減飯食べたいんだけど！｣





なんて、気づけばいつもの調子。



私の手を引きながら階段を下る。





A｢……｣





……“俺がAちゃんと一緒にいたくてそうしてるだけ”





そんな言葉を聞くことになるなんて、思ってもみなくて。



私の心臓の鼓動は、不覚にも速くなっていた。





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ベタな展開ごめんなさい！！！！！！！！汗


らな。

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