白濱くんなりの“手伝い” ページ15
.
Aside
“涼太がお世話になってます”って……。
A「……え?」
亜嵐「……涼太くんの兄ちゃん。」
A「ええ!?」
ハルト「まあ、だいたい驚かれるよねー。笑」
あんま似てないからなぁ、って
ハルトさんは目尻を下げて笑った。
それから、どうぞよろしくって。
ハルト「…じゃあ、早速どうぞ。」
A「……え?」
ハルト「え?」
どうぞって、何?
ハルトさんの手は、私をヘアカットの座席に誘導していて。
A「……えっと………?」
ハルト「…え、」
訳が分からず頭の上にハテナを浮かべると、
何かを察したハルトさんは、白濱くんを怒った。
ハルト「亜嵐!お前勝手に予約入れやがったな!?」
A「え、予約?」
亜嵐「えへへ。」
ハルトさんに怒られて、
白濱くんはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。
改めて聞けば、私の髪をいじって欲しい、なんて頼んでいたらしくて。
亜嵐「気分変わると思って。………まぁ、あと、この前のお詫び。」
少し、照れ臭そうに頭をかく白濱くん。
…きっと、白濱くんなりの“手伝い”でもあるんだろうな。
クスッ、と小さな笑い声が漏れた。
ひとこと言ってくれればよかったのに。
ハルト「まぁ、さ。ちょっとヘアアレンジ体験してみない?」
A「そうですね、どうせ白濱くんの奢りですし。」
ハルト「そうそう。」
亜嵐「え、ハルトサービスしてくれるっていってたじゃん!」
ハルト「……、なんのこと?」
亜嵐「あ!たぶらかした!!!」
A「ふふ。笑」
…すごく賑やかな人達だ。
今度こそ、ハルトさんに案内された席に座った。
目の前の鏡に映る自分をぼんやり見ていると、カットを終えたお客さんが私の後ろを通る。
……そうだ。
どうせなら……
目線を下げて、自分の長い髪を少しつまんでみた。
ハルト「……さて、どんなのにしようか。」
A「あの、ハルトさん。」
ハルト「ん?」
A「やってみたい髪型があるんですけど……」
.
1509人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心音(プロフ) - すごくドキドキします!! 全然ベタな展開でもドキドキできていいです!!!! つぎの更新も楽しみにしてます!! (2019年4月14日 2時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きになりました!毎回驚かされます。これからも頑張ってください! (2019年4月8日 15時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月4日 23時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは(プロフ) - 初めまして!毎日らなさんの物語楽しみにしています!!新作待ってましたー☆玲於推しですが、亜嵐くんも楽しみにしています! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - (ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪らな。さんの新作!またワクワクドキドキしちゃいます…(*´ω`*) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らな。 | 作成日時:2019年3月28日 23時