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苦手なこと ページ28

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Aside





黙々と教科書と向き合って、気づけば昼の12時。





涼太「お昼、どうする?」





ひと休みしようとけのびをしていると、片寄くんがぽつりと呟いた。





亜嵐「どこか食べに行く?……でも、この辺りだとこれといったものはないかもな。」



美月「出前?」



A「コンビニで済ます?」



涼太「低コストで抑えたいよなぁ…」



亜嵐「じゃあ、いっその事みんなで作るか!」





なんて、目をキラキラさせながら言い出した白濱くん。



聞けば、この前お父さんたちからいろんな食材を送られてきて、消費に困ってるんだとか。




それならばと乗り気の美月と片寄くん。


私も2人に合わせて、そうだねと頷いた。




………あまり料理をしたくない気持ちを密かに隠して。






キッチンとダイニングテーブルに材料を広げて、何を作ろうかと議論。


無難に、オムライスとサラダを作ることとなった。




男子ふたりが野菜を洗って、私と美月が切る役。



…………なんだけど……





A「……美月、なんでこんな形になるの?」



美月「それは私が聞きたい。」





キッチンに隣り合わせで並ぶ、私が使うまな板と美月が使うまな板。


私の方の上には、美月と同じよう切っているはずなのに、歪すぎる野菜達が転がっていた。





美月「相変わらず苦手だね、料理。笑」



A「……言わないで。」





……だから、できれば料理なんてしたくなかったんだ。




料理が苦手で仕方ない私。


できることといえば、調味料をピッタリ計ることくらい。




そんな私の手元を、様子を見にきた白濱くんが覗き込む。





亜嵐「あれ、もしかして料理苦手?」



A「わっ!!!」





驚いた拍子に手元が滑って。


包丁の刃先が指先に当たり、血が滲んだ。





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心音(プロフ) - すごくドキドキします!! 全然ベタな展開でもドキドキできていいです!!!! つぎの更新も楽しみにしてます!! (2019年4月14日 2時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きになりました!毎回驚かされます。これからも頑張ってください! (2019年4月8日 15時) (レス) id: 7756676704 (このIDを非表示/違反報告)
y,206 - 毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!! (2019年4月4日 23時) (レス) id: d4f39bbfd7 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは(プロフ) - 初めまして!毎日らなさんの物語楽しみにしています!!新作待ってましたー☆玲於推しですが、亜嵐くんも楽しみにしています! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - (ノ `・∀・)ノ゙ オオオオォ♪らな。さんの新作!またワクワクドキドキしちゃいます…(*´ω`*) (2019年3月29日 7時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2019年3月28日 23時

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