弁解 ページ24
.
Aside
A｢……嘘だよ。｣
玲於｢嘘じゃないって。女子で上げたことある子は、Aだけ。ついでに言うと、夏希とは本当に何も無い。｣
A｢じゃあ、なんでこの前夏希さんの香水が……｣
玲於｢ああ、あれ、夏希のだってバレてたのか。しまったな。｣
A｢しまった、じゃないよ。あんなふうにわざわざ誤魔化す必要ないじゃん。｣
玲於｢…そこら辺も、ちゃんと説明するから。Aの質問にも、包み隠さず答える。｣
だからとりあえず上がれって言われて、しぶしぶ玲於くんの後を追った。
ソファーに座るよう促されてそれに従えば
玲於くんは、L字型のソファーの、私の斜め前のところに座って。
玲於｢……とりあえず、夏希の香水があったっていう話だけど。｣
A｢……うん。｣
玲於｢よくわかんないけど、家に帰ったらバッグの中にあれが入ってたんだ。そのあとすぐ夏希から連絡あって、夏希の香水だって知って……。取りに行くっていう夏希を、断った。｣
A｢…どうして？｣
玲於｢Aの顔が浮かんだから。｣
A｢え、私………？｣
玲於｢お前、前に俺が夏希の話するの嫌がってたじゃん。だったら、こういうのも嫌だろうなとか思ってさ。だから、誤魔化したりもした。｣
A｢……｣
玲於｢嫌な思い、させたくなかった。｣
なんで。
なんでよ。
なんで、そんなこと言うの？
A｢……わけわかんない。その数日前に、ふたりでバー行ってたくせに。｣
玲於｢あれは、偶然テルさんの店見つけた夏希が行きたいって言い始めて、どうしようもなかったんだよ。｣
A｢なにそれ。私ばっかり約束守ろうとして、バカみたいじゃん。｣
玲於｢俺だって、約束破るつもりなんかさらさらなかったわ。そんなことしたら、Aを裏切ることになるじゃん、俺。｣
責めるような口調になってしまう私と、
そんな私をなだめるような声で説明する玲於くん。
私の心を惑わすようなことを所々入れてくるから、玲於くんは厄介だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……！ (2019年3月24日 7時) (
レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい！Ｏ(≧ω≦)Ｏ語りましょう！(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます！！！ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー｀)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん！！！がんばってきます〜！！また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らな。
| 作成日時：2018年12月2日 0時
