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初日 ページ44

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Aside




A「……玲於くんどうしよう。」


玲於「何が。」


A「心臓バクバク。」


玲於「だと思った。」




ツアー初日。

本番まであと少し。


案の定、私は緊張でどうにかなりそうな勢いだった。



だって、テレビとかは出たことあるけど
ライブは初めてで。


数万人に及ぶお客さんの前で踊るなんて
人生初の試み。


最終リハの時から胸のあたりを摩りまくってる私を見て、玲於くんは笑うんだ。




玲於「踊ってる時、俺の足踏むなよ?」


A「ふ、踏まないし!」


玲於「どうだか。笑」


亜嵐「Aちゃん、転びかけたら俺が抱きとめてあげるからね?」


A「ほんとですか?」


玲於「いやいや、何喜んでんの。その役目は俺でしょ?」


亜嵐「あ!玲於が彼氏面してる!」


玲於「いや、彼氏だわ。」




さっきまで私のこといじってたのに
いつの間にかいじられる方になってる玲於くん。


その様子に笑ってると
顔赤くしながら、笑うな、なんて小突かれたり。


いじられてそんなに赤くなってるくせに
サラッと彼氏宣言するもんだから、私の心臓は緊張に加えて余計にバクバクしてて。





玲於「……まあ、大丈夫でしょ。」


A「へま、しちゃうかも。」


玲於「その時はその時。」




さっきと打って変わって
私の不安を取り除こうとしてる。


こういうところ、すごく優しいんだよね。



珍しく素直になってるから、私も少しだけ素直に。




A「……玲於くん。」


玲於「ん?」


A「すごくカッコイイ。」


玲於「……うるさいわ。」




せっかく伝えてみたのに、そんな無愛想な返し。


じゃあ、俺行くから、なんて言い残して
そのまま立ち去ってしまった。




結局、私ばかり
玲於くんの言動に一喜一憂してる。


そのことに、少しだけガッカリしてると。




隼「え、玲於、顔赤!」


玲於「そんなことないわあほ。」


隼「いやいや、わかりやすっ!」


玲於「あーもう、黙って。」




徐々に小さくなる2人の背中から聞こえてきた、そんな会話。



少しくらいは、玲於くんにも効いているのかもしれない。




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ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい!O(≧ω≦)O語りましょう!(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます!!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー`)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん!!!がんばってきます〜!!また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2018年12月2日 0時

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