好き。...嘘、大好き。【3】[佐野玲於]

横顔 ページ10

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Aside




それから２日後

MV撮影本番の日。




私は白と黒をベースにしたとてもシンプルな衣装に身を包み、スタジオ入りした。



私が入ってしばらくすると
GENEの皆さんが7人揃ってスタジオ入り。



これまた黒を貴重にしたスーツっぽい感じの衣装で、すごくかっこいい。


なんか、ホストクラブ開店できそうだよ……



7人を眺めながらそんな事考えてると、亜嵐さんと涼太さんがこちらに近づいてきた。





亜嵐｢Aちゃん！｣


A｢亜嵐さん！おはようございます！｣


涼太｢はは、元気いいね。｣


亜嵐｢どう？俺らの衣装！｣


A｢カッコよすぎです。｣


亜嵐｢ふふ、ありがとう。｣


涼太｢亜嵐くん、今、言わせたでしょ？｣


亜嵐｢なんの事？笑｣




とぼける亜嵐さん。

そんな亜嵐さんに笑ってると




玲於｢亜嵐くん、Aで遊ばないでよ。｣




どこからともなくやってきた玲於くんがそう口を尖らせた。




亜嵐｢別に遊んでないよ？｣


玲於｢これだからちゃらんは。｣


亜嵐｢チャラん言うな。笑｣




そんなこと話してると
ちょうど亜嵐さんと涼太さんが呼ばれて。


その場には、私と
離れていく亜嵐さん達を眺めながら、ったく、とため息をつく玲於くんのふたり。




A｢…後ろ姿もかっこいい。｣


玲於｢しょうがない。彫刻と王子だから。｣


A｢でた、彫刻。笑｣


玲於｢Aが言ってたやつね。｣




小さく笑いながら、玲於くんはスタジオのセットを眺めて。




………あ。


横顔、すごく綺麗。






また、胸がドクン、と跳ねた。





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