好き。...嘘、大好き｡【2】[佐野玲於]

入ってきたのは ページ6

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玲於side




玲於｢…メンさん、浴衣似合わねえ。笑｣


メン｢それ自分が1番わかってる！｣




GENE全員揃っての撮影。

今回のコンセプトは浴衣で、それぞれで浴衣デートをしてる様子をカメラに収めるんだとか。



まあ、だから、みんな浴衣姿なわけだけど
…メンさんがほんと似合ってないの。


気使って言わない人もいるかもしれないけど、
ハッキリいうのが俺。

それは皆承知してる
っていうか、メンさんがいじられキャラだから、みんなもそろっていじってんの。




涼太｢なんでかな？笑｣


裕太｢頭やろ｣


龍友｢黒髪にする？｣


玲於｢ボックスヘアーに戻す？｣


隼｢やば、メンさん逆戻りですやん！笑｣


龍友｢肌も白くしてさ｣


涼太｢筋肉も落としてさ｣


メン｢それもう俺じゃない！｣


玲於｢ふはっ｣




はあ、おかし。

それが面白いんだけどね。



メンさんいじりで笑ってると、
スタジオを出ていた亜嵐くんが、下駄を鳴らしながら帰ってきた。




亜嵐｢代役の子、見つかったって！｣


｢｢おお！｣｣




よかった！ってみんなで声を上げる。



やっと見つかったんだ、代役のモデル。


1人で俺と亜嵐くんの相手役してくれる予定だった子が体調不良で帰ってしまって、撮影が止まってしまってた。


運が悪いよね、今日に限って
もしものための代役の子用意してなかったんだから。



どうやらスタッフが頑張って探してくれたらしい。




涼太｢どんな子？｣


亜嵐｢なんか、ダンサーらしい。｣


涼太｢ダンサー？｣


亜嵐｢こういう仕事はしたことないぽいよ。｣




…ダンサーか

すごいとこから引っ張ってきたな、スタッフの人。


まあでも、ダンサーだったら話しやすいかも。




どんな子だろうってみんなで話してると、
スタッフの人が、




｢代役の女性、準備できました！｣




そう呼びかけた直後、スタジオの扉が開いた。


皆からの視線が送られる中、まず入ってきたのは、俺らの専属のヘアメイクしてもらってる、由梨さん。




そして、由梨さんのあとに続いて入ってきたのは、




玲於｢…え、A？｣




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