好き。...嘘、大好き｡【2】[佐野玲於]

5日 ページ42

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Aside




A｢5日、かぁ…｣


玲於｢まだ言ってんの。｣


A｢耐えられるかな…｣


玲於｢どれだけ好きなんだよ。笑｣




…だって、学生時代
受験勉強すっぽかしてこっそりダンスレッスン行くほどだよ？

そのせいで、高校危うくなるところだった程だよ？




玲於｢気分転換なら俺、付き合うから。｣


A｢気分転換って？｣


玲於｢メシとか、さっきのバーとか？｣




愚痴でもなんでも聞いてやる、なんて
珍しい事言っちゃって。




A｢……明日、事務所の人に言ってみようかな。｣


玲於｢うん。あ、トレーニングはサボるなよ？｣


A｢分かってるわ！｣




少し声を荒らげてみると、
玲於くんは、よし、元気だ、なんて
安心したような笑顔を見せた。





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次の日。


玲於くんと話したことを講師の先生に相談してみる。




講師｢……そうね、私もそれを話そうかと迷ってたの。｣


A｢そうだったんですか……｣


講師｢上の人にはもう話してるわ。一応、1週間は期間をもらったけど、それじゃ私が与えた1週間に間に合わないわよね？｣


A｢そうですね。とりあえず、5日間、トレーニングに専念します。｣


講師｢わかった。｣




先生との話のあと
私は早速トレーニングルームへ行った。


そこにいるトレーナーの人に手伝ってもらいながら、
いつもより少しキツめのメニューをこなして。





…5日。


5日間だけ、我慢。





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